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[社説]盧候補「大義名分と現実は別もの」

[社説]盧候補「大義名分と現実は別もの」

Posted May. 15, 2002 09:17,   

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与党民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補は、昨日、寛勲(クァンフン)クラブの討論会で「いかなる困難があっても、必ず地域構図の政争を政策構図の政治に変える」と強調した。「金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(イム・デジュン)の2人の指導者は、大統領になっても地域分裂に足を引っ張られ、改革を最後まで力強く進めることができなかった」というのが、盧候補が言う政界改編の大義名分だ。

問題は政策構図の政治をいかに、いつまでに成し遂げるかということだ。それをはっきりと提示して、国民の共感を得なければならない。しかし、盧候補はそうはしなかった。盧候補が真っ先にしたことは、金前大統領を訪れて、釜山(プサン)市長の公薦権を事実上委任したことだ。分裂した両金氏の過去の追従勢力を「新民主大連合」の名で束ねるためということだが、第一ボタンをかけ違えたことは明らかだ。3金(金大中、金泳三、金鐘泌)時代の終えんという時代の要請に逆らって、前大統領に公薦権を委任する旧態依然の政略的な姿を再現したのだ。

これでは、盧候補が言う政界改編の目標は疑われるしかない。目先の地方選挙で勝利するために、原則なしに性急になっていると言える。民主党の最高委員らが、政界改編の時期と方法を明らかにするように求めたのは、そのことを立証する。盧候補は、もはやそれを具体的に明らかにしなければならない。民主党の韓和甲(ハン・ファガプ)代表が「あらゆる既得権を放棄する」と助け舟を出しながらも、いざ方法と時期については「政界改編の具体的なプログラムが進んでいるわけではない」と後ずさりしては、政治への不安心理のみを加重させるだけだ。

盧候補は、昨日の討論会で、新党結成説について「びっくりショーのように党名を変えて外見だけをつくろっても、変わるものはない」と答えた。ごもっともである。しかし、自民連と合党はできないが、連帯はできると発言するなど、口では大義名分を言い、行動では政略的実利を取るやり方は納得できない。そのような政界改編は、決して成し得ないだろう。