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米総領事館への駆け込み3人、ソウルに到着

米総領事館への駆け込み3人、ソウルに到着

Posted May. 15, 2002 09:12,   

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中国瀋陽の米総領事館に8日、9日に駆け込んだソン・ヨンボム(38)さん、チョン・ボムチョル(36)さん、チェ・グヮンチョル(20、以上仮名)さんの3人が、14日午後ソウルに到着した。

ソンさんらは、14日未明、北京からシンガポールに移送され、シンガポール航空SQ016便に乗って仁川空港に到着した。彼らは、脱出経緯などについて、関係当局の合同審問を受けた後、統一部傘下の脱出者定着支援施設であるハナ院にいったん収容される。ソンさんらは、当初米国行きを希望していたが、米国側が受け入れ拒否を伝えたため、韓国行きが決まった。

北京のカナダ大使館に駆け込んだ2人も、今日明日中にも第三国経由で韓国入りする模様。カナダ大使館のジェニファー・メイスポークスマンは「中国側との協議の結果、彼らを第三国に移送することで意見が一致したが、まだ手続きが残っている」と述べた。

しかし、瀋陽の日本総領事館に8日、突入して中国の武装警察官に拘束されたチャン・ギルス君の親族5人は、武装警察官の総領事館立ち入りや脱出者強制連行をめぐる中日間の外交紛争が解決せず、出国が遅れている。

中国の外交消息筋によると「ギルス君の親族の身柄の問題は、中日間にある程度外交的妥協点が見出せれば、解決されるだろう。両国は同事件を早期に解決することで認識をともにしており、外交問題とは別途に処理される可能性もある」と述べた。

これと関連して、日本の毎日新聞は14日、中国政府が、ギルス君の親族5人をフィリピン経由で韓国に移送するために、北京のフィリピン大使館側と事件直後から接触しているという事実をフィリピンの外務省が確認したと報じた。

韓国政府も、フィリピン政府に、中国政府と同様の内容の意思を打診したと同新聞は伝えた。フィリピンは、両国の要請を受け入れ、具体的な準備に入ったという。

日本の小泉純一郎首相も「中国とよく話し合って、いい結果を出してもらいたい」と述べ、彼ら5人を第三国に出国させることに理解を示した。



金影植 ksshim@donga.com spear@donga.com