「ますます強くなっているね。」
欧州のダークホース、スコットランドに快勝して士気が天をつくほど高まったサッカーの韓国代表チームに油断は禁物。2002年ワールドカップ(W杯)本大会で「1勝のためのスケープゴート」に考えていた米国の戦力が、最近急ピッチで上昇しているためだ。
17日、米ニュージャージー州イーストラザフォードのジャイアンツ・スタジアムで行われた米国—ジャマイカ代表間の国際親善試合。米国は強い攻撃で試合をリードし、ジョシュ・ウルフが2得点したほか、クリントン・マティスとランドン・ドノバン、ダマルカス・ベアスレーがそれぞれ1得点し、98フランス W杯で日本に2—1で勝った、底力のあるジャマイカに5対0で圧勝した。
これで、最近ドイツやアイルランドなどの欧州チームとのAマッチ国際親善試合で相次いで惨敗を喫した米国は、13日にウルグアイを下した後、17日のジャマイカ戦でも連勝し、快調を続けている。
しかし米国はウルグアイ戦でMFアーマスがけがをしたのに次ぎ、ジャマイカ戦でもゴールキーパー、ケラーと攻撃手マティス、守備手グレッグ・バニーの3人が試合途中負傷で交代した。これらの選手の体調次第で本大会戦力に変化が生じるものと予想されている。米国は24日の韓国入りの4日前、20日にオランダと最後の親善試合を行う。
同日、米国の攻撃ラインでは「ヤング・パワー」が真価を発揮した。その中心には20歳になったばかりのドノバンがいた。彼は米国の攻勢をリードし得点チャンスのほとんどを作り上げた。
ドノバンは前半32分、相手DFのボールを攻撃陣営で奪って、右の方に走り込んでいたムーアにパスし、ムーアはすぐウルフにボールをパスして先制点をあげた。2番目の得点も間接アシストしたドノバンは、後半15分、中盤でボールをつかみ、左側のウルフにパスして、3番目の得点をアシストした。38分にはルイスのパスを左サイドから受けて絶妙な左足シュートで自分のゴールを成功させた。
後半のロスタイムの時に最後のゴールを成功させたベアスレーも20歳の若い選手。また2得点を挙げたウルフ(25)と1得点を挙げたマティス(26)も20代中ばで、同日の試合では「若手選手」たちが猛活躍した。
しかし、守備では依然として弱点が明らかになった。米国は主にプレーメーカーを担当したクラウディオ・レイナを、負傷したアーマスの代役でMFに立てた。ディフェンスラインにはジェフ・アグースなど、ウルグアイ戦に出場したベテラン選手たちをほとんど除外し、バニ、グレッグ・バーハルター、パブロ・マストロエーニ、フランキー・ヘッジダックで4バックを構成した。米国は前半6分にはミカルド・プーラーに、ゴールキーパーと直接対戦する決定的なチャンスを許容するなど、ジャマイカの攻勢に数回揺れる姿を見せた。
梁鍾久 yjongk@donga.com