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変更したワールドカップ規定

Posted May. 21, 2002 10:44,   

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*試合規定

全般的なサッカールールそのものを変更したわけではないが、審判の判定と関連する部分は大きく変わった。相手選手が不当な身体接触をしなかったのにもかかわらず、からみ合って倒れたという理由だけで大げさなジェスチャーをしたり転がることは、もはや通じなくなる。

FIFAは、主審の目をくらましてペナルティーキックやフリーキックを得ようとする「ハリウッド・アクション」を、正常な試合進行を阻害する非紳士的行為とみなし、イエローカード(警告)は基本、ひどい場合すぐさまレッドカード(退場)を出せるよう、処罰規定を強化した。

一方、警告累積による懲戒は多少緩和された。選手らが1次リーグで受けた警告のために決勝トーナメント進出後、決戦に出場できなくなり、観戦客らの興味が半減するデメリットを緩和する目的で作られたもので、従来とは異なり1次リーグで受けたイエローカード1枚は決勝トーナメント進出が決まる瞬間、自動的に消滅する。しかし、1次リーグで警告を2回受けた場合、決勝トーナメント後1試合には出場できない。退場による出場停止も同じく、1試合に出場できない。

また、審判が試合中に発見しきれなかった反則でも、試合後ビデオ判読を通して明らかな不当行為と判定される場合、今後の出場停止処分の参考にできるという規定も新設した。論議を呼んでいたゴールセレモニーは、とりあえず選手たちの即興的ジェスチャーと認め、試合の流れを阻まない範囲で原則として認めることにしたが、ユニフォームの上着を脱いだ場合や、商業、政治、宗教と関連した文句を見せる行為は規制を加える方針。

これに加え、試合中選手らのドリンク摂取規定は多少緩和し、場内を外れて水やドリンクを飲む行為が禁止条項から外された。

*ドーピング

薬物規制はさらに強化された。今回のワールドカップでも、後半終了15分前に無作為で1チーム2人ずつ計4人の選手を選び、薬物ドーピング検査を行う。ドーピング検査は1次は尿検査、2次は血液検査で行われる。筋持久力を強化するエポ服用の有無も赤血球の数値によって陽性と判定される無作為血液検査で可能になった。血液検査が導入されたのは、ワールドカップでは初めて。

FIFAはワールドカップ本選前でも、各チームのAマッチ試合やキャンプを予告なしに訪問して禁止薬物に対する取り締まりを行っている。FIFAは規定禁止リストに上がった薬物でなくても、これと類似した効果を出す薬物を服用した場合には出場停止など強力な懲戒を行うことを決めた。

*時間

FIFA調整官が総括するスタジアム安全検査は、本試合の開始3時間30分前までに完了しなければならない。スタジアムの開場はキックオフ2時間30分前だが、厳しい入場チケットと身元確認を考慮して、3時間前に開場する見通しただ。

出場チームのスターティングリスト用紙の交付と提出時間は、キックオフ1時間10分から1時間20分前の間だ。選手らは45分前からグラウンドでウォーミングアップすることができ、GKは他の選手より5分先にグラウンドに出ることができる。10分前までには、各チームのコーチングスタッフが指定の座席に着席しなくてはならない。各チームの選手らは、公式練習の際に取材陣に初めの15分を公開することが義務付けられている。

*エントリー

1チーム当たり本選出場選手の総員が22人から23人へと1人増えた。役員も18人から22人へと4人増えた。選手団の規模が従来の40人から45人へと5人増員したわけだ。増員された分の費用は、各チームで解決しなければならない。エントリー数を1人増やしたのは、GKの負傷を配慮した措置で、フランスW杯でGP予備エントリー制度にしていたのを、今回はそもそも正規エントリーに含めたわけだ。また、各チームの背番号1番は、GPのみがつけるよう制限した。監督やコーチングスタッフなどベンチに座れるのも、従来の7人から10人に増やした。選手負傷時のエントリー交代は、従来の「本選初試合前」から「初試合の始まる24時間前」までに制限された。選手交代は3人と、変わりない。

*スタンド

他の観戦客に危険を与えかねない長い傘、投てきの危険のあるペットボトル、密封紙パック、冷凍・乾燥食品などを携帯してスタジアムに入場できない。フーリガンが暴れることやテロを防止するという意味で、入場規制を強化した。応援団にもレーザーペンや紙ふぶき、特定の宗教や政治団体の主張を書いたプラカード、バナーなどを持ち込むことを禁じた。アルコールは原則として持ち込めないが、W杯公式スポンサーのバドワイザービールに限って1人1杯(350mm)販売できる。



stt77@donga.com