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ゲート・W杯・地方選挙の算法

Posted May. 21, 2002 10:43,   

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「問題をだれが掌握するかが勝負の決め手だ」

与党民主党のある党幹部は20日、サッカー・ワールドカップ(W杯)の熱気と各種ゲートの余震の中で行なわれる地方選挙の行方について、このように診断した。国民の関心が最終的にどちらに傾くかが、地方選挙の勝負を決めるヤマになるということだ。

野党ハンナラ党と民主党は、選挙の時は一日一日民心が変化するため、今も目に見えない手に汗握る「ゲーム」をしている。大統領府と民主党が、できるだけ早くゲート局面を終わらせてW杯のムードに切り替えようと必死になる一方、ハンナラ党は、ゲート政局の火を消さないように努めている。

李漢東(イ・ハンドン)首相が20日、3党を訪問して政争中止とW杯への協力を公式に要請したことも、このような大統領府と民主党側の「現実的理解」と一脈合い通じる。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補の側近は「マスコミでは、すっかり大統領の息子の話でもちきりだが、国民の本当の関心を知るために世論調査をしてみると、結果は、第一に株式、第二にW杯、第三に大統領息子の不正問題だった。息子の問題さえ終われば、国民の関心はワールドカップに集中するだろう」という見方を示した。もとよりこのような見通しには、盧候補側の希望も込められている。

金民錫(キム・ミンソク)ソウル市長候補陣営の共同本部長である李海瓚(イ・へチャン)議員は「世論調査によると、先週の弘傑容疑者の検察召喚と逮捕で、民心が底を打ったようだ。民主党候補らが上昇傾向の勢いに乗る兆しが見えてきた」と述べた。

ハンナラ党の戦略は、民主党のこのような状況認識の対称点に立っている。少なくとも今月末まで、大統領の息子の問題が消えなければ地方選挙でその效果が現われると判断し、大統領府と民主党のW杯に向けた政争中断の申し出に困惑しつつも、ゲート政局の火種を絶やさないように苦心している。

従ってハンナラ党は、金大中(キム・デジュン)大統領の三男弘傑容疑者の逮捕以後、対政府攻勢の的を、次男弘業(ホンオプ)氏が関与した権力型不正と金大統領を直接狙った攻勢へ移行する模様。さらに疑惑の提起よりは、新たに明るみになった不正の実体を問題にするという立場だ。

ただ、ハンナラ党は、大統領府と民主党の政争中断の申し出が説得力をもって受け入れられる可能性に備えて攻勢を続ける一方、場外闘争などは自制しつつも合法的な政党活動の範囲内で、政府への批判を続ける方針だ。



尹永燦 金斗英 yyc11@donga.com jyw11@donga.com