ポーランドの高い背と強じんな体力にもとづいたプレスのサッカーは、ただものではなかった。とくにMFの2列目での積極的な攻撃参加とストライカーの体の動きは、世界最高レベルだった。しかし守備では速いスピードにしばしば突破を許し、MFが攻撃に加わる時、カバープレーが弱いなどの弱点をあらわにした。
2002W杯1次リーグの韓国の最初の相手であるポーランドが26日、城南(ソンナム)第2総合運動場で行われた城南・一和(イルファ)との親善試合で、後半に5人を交代するなど計16人の選手を出し、2対1で勝った。ポーランドはこの日、ベスト戦力の70〜80%程度を出したわけだが、試合の間中、体力やスピード、戦術など全ての面で城南を圧倒した。
▲強力な攻撃力〓試合に出場したポーランドのストライカーは計4人。ポーランドは前半にジャブワコフとクチャルスキーの2人の候補FWをツートップで立て、後半にはオリサデベら主戦力のFW2人を出した。ポーランドは試合を調整するプレーメーカーなしでも、有機的フォーメーションの変化で攻撃を主導した。4人のDFを維持しつつ、MFとFWが状況によって4−2−4または3−3−4で有機的にフォーメーションを変化した。特にMF2人を上下に配置し、左右のサイドに鋭く入り込んで中盤の抜け目を狙う戦術を駆使した。
城南のDFらは、ポーランド選手の身長とパワーに押され、何度も攻撃のチャンスを許した。初ゴールは、前半12分MFからトップのジャブワコフがDFの間に押し出したパスをサートナーのクチャルスキーが左足で蹴り入れた。後半、交代して出場したナイジェリア出身のストライカーオリサデベは、速いスピードと柔軟な体の動きで3、4回決定的チャンスを作った。2回目のゴールは、後半14分、シビクがペナルティーエリアの右側からセンタリングしたボールをクシヌウェクが右足で入れた。
▲守備は攻撃に比べ弱い〓この日のポーランド守備の柱は、前半のみプレーした主将のワウドフ。ドイツのシャルケ04でプレーするワウドフは、位置を選ぶ能力とヘディング力でポーランド守備の中心となった。ポーランドDF陣は、1m92の城南のファン・ヨンソクが普通の背丈に見えるほど、殆ど1m90前後の背丈とパワーで城南のFWをマークした。特に、ゴールキーパーのドゥデクは、名声通りキム・デウィとシン・テヨンの鋭いシュートを数度捉えた。
しかし、前半右側ウィングバックに出たポーランドのクォスは、キム・デウィのスピードを抑えられず、何度も突き破られるなど、不安定な部分も見せた。
サッカー解説委員のキム・ジュソンさんは「ポーランドチームは徐々にコンディションを回復しつつあるようだ。攻撃より守備に多少弱点があるようだが、全体的に枠がしっかりしていて、力とスピード、体力がある」と評価した。
キムさんはまた「韓国としては速いスピードを利用したサイド突破でチャンスを作らなくてはならない。1対1の対人突破力とパス力が優れた尹晶煥(ユン・ジョンファン)らプレーメーカーを活用すれば、よい結果が期待できるだろう」とも話した。
李勳 dreamland@donga.com