「これからはビデオゲームもオンラインで。」
米ロサンゼルスで開かれていた世界最大のゲームショウE3(Electronic Entertainment Expo)が幕を閉じた。全世界70余カ国のメーカー400社が1000余りのソフトを披露した今回の大会のキーワードは、「ビデオゲームのオンライン進出」だった。
コンピューターオンラインゲームを中心に出展した韓国のゲームメーカーは、昨年より30%多い1億9000万ドル規模の相談実績を上げた。しかし、実際に契約を結んだのは3、4メーカーに過ぎず、ビデオゲーム中心の世界市場で、韓国のコンピューターオンラインゲームが評価されなかったという残念な結果となった。
▲世界ゲーム市場は、オンラインにシフト中〓E3を1週間後に控えた14日、ゲーム機価格の引き下げで神経戦を展開していたソニー・コンピューターエンターテインメント・アメリカ社(SCE)とマイクロソフト社、任天堂などビデオゲーム機メーカーが今回オンラインサービス部門でぶつかり合った。
ビデオゲームはこれまで、ゲーム機をテレビにつなげてゲーム機とゲームするオフライン方式だったが、オンライン化すればインターネットに接続したユーザー同士で同時にゲームを楽しめる。
プレイステーション2(PS2)を生産するSCEは、今年8月、米国で初のサービスを予定しているオンラインゲーム「ファイナルファンタジー11」、「Madden2003NFL」など5つの新作タイトルを発表した。とくに「ソーコム」は、ゲーマーたちがヘッドセットをつけて交信しながら作戦を進める方式のもので、大きな関心を集めた。
これに対抗して、マイクロソフト社も8月にサービス予定のオンラインゲームサービス「XBoxライブ」を電撃公開した。
▲韓国のコンピューターオンラインゲームにも確かな手ごたえ〓今回のイベントに30余社のメーカーが出展した韓国は、計631件の相談件数のうち13件(494万ドル)の契約を達成した。なかでもグラビティ社の3次元(3D)コンピューターオンラインゲーム「ラグナロク」は、中国、日本、台湾のゲーム流通業者と180万ドルの契約を結ぶなど、韓国のオンラインゲームメーカーとしては比較的よい成績を収めた。
EA、エイドスら世界有数のビデオゲームタイトル制作会社が主導するビデオゲーム市場で、韓国のファンタグラムとデジタルドリームスタジオ(DDS)は、「ストライダント」「ホワイトストーム」など10タイトル余りのビデオゲームを公開し、興行を予告した。
▲ニッチ市場で新たな可能性を見出した韓国モバイルゲーム〓携帯電話と携帯情報端末(PDA)のエンターテインメント機能が注目を浴びているモバイルゲーム市場で、ジオインターラクティブ、コムトゥス、ゲームビルなど韓国メーカーが宣伝したことは、今回のE3の大きな収穫のひとつ。モバイルゲームは、ビデオゲーム(60%)とPCゲーム(30%)に大きく両分されるゲーム産業の中で、いまだ市場形成の段階にあるが、2005年まで年40%の高成長が期待されるニッチ市場だ。
金昌源 changkim@donga.com