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9・11テロ犯人2人「CIAが放置」判明

9・11テロ犯人2人「CIAが放置」判明

Posted June. 03, 2002 22:28,   

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米中央情報局(CIA)が、昨年9月の米同時多発テロが発生する1年9カ月前から、実行犯のうち2人を「テロリスト」として認識し、米国内にいることを知りながら放置していたことが2日、明かになった。

先週には、米連邦捜査局(FBI)が、飛行学校で行動不審な中東青年らに対する捜査要請を黙殺していたことが明かになり、同時多発テロ事件は、FBIとCIAが未然に防げなかった情報捜査機関史上「最悪の失敗」と非難されている。

米誌ニューズウィークの最新号(10日付)は、19人の同時多発テロの実行犯のうち、ハリド・アルミダールとナワク・アルハムジの2人の容疑者を捜査した結果、2000年1月からすでにCIAのテロリスト監視リストに名前が上がっていたことが確認されたと報じた。ニューヨークタイムズやワシントンポストも、米高官のことばを引用して、ニュースウィークの報道内容を確認して報じた。

同誌によると、CIAは99年12月に、オサマ・ビンラディン氏の電話を盗聴して、2000年1月 にクアラルンプールでアルカイダの秘密幹部会議が開かれることを知り、マレーシア当局の協力を得て、この会議に出席したアルミダールとアルハムジの顔写真を入手した。2人は会議後すぐに同じ飛行機で米国に入国している。マレーシア当局関係者は「CIAがなぜ急に2人への関心を失ったのか理解できない」と語った。

また、2000年10月にCIAは、イエーメンで起きた米駆逐艦コールの爆破事件にこの2人が加担したことを確認していたにもかかわらず、2人は米国や中東、東南アジアを自由に往来していたことが明らかになった。2人は運転免許証や銀行口座、そして電話まですべて実名で登録しており、CIAがFBIに知らせていたなら、難なく所在をつかむことができた。

昨年6月に、マルミダールは米国ビザを更新している。CIAが2人の身元をFBIや移民帰化局(INS)に通知しなかったためだ。アルミダールは7月4日に米国に再入国し、同時多発テロの最後の準備に取りかかった。

8月6日にブッシュ大統領から、アルカイダ組織の危険性についてブリーフィングを求められたジョージ・テネットCIA局長は、テロ脅威への徹底した分析を指示した。テロ発生19日前の8月23日に、CIAは「緊急」にFBIに対して2人の身元を通知したが、時すでに遅かった。9月11日に、2人を含むテロ犯らは、アメリカンエアライン77便を乗っ取り、米国防総省に突っ込んだ。



洪銀澤 euntack@donga.com