「オー必勝コリア」「デーハンミングク(大韓民国)」
ワールドカップ(W杯)1次リーグD組。韓国—ポーランド戦が始まった午後8時半。韓半島は、韓国代表チームを応援する全国民の歓声で沸き上がった。
全国の随所に設置された大型テレビ画面の前を応援団がびっしりと埋めて応援戦を繰り広げた。
また街中で、飲食店で、家庭で、職場で、全国民が一丸となって韓国代表選手たちの一挙手一投足に歓声を上げ、安どの息を吐いた。
○…大型スクリーンが設置された仁川市南区(インチョンシ・ナムク)クァンギョ洞の文鶴(ムンハク)W杯プラザには、試合開始1時間前から数千人の市民が詰めかけ熱い応援を送りながら試合を観戦した。
また仁荷(インハ)大学の学生会館前にも大型マルチビジョン(縦横4m)が設置され、数百人の学生たちが熱狂的に応援しながら試合に見入った。
○…試合中継を流す大型電光板が臨時に設置された済州道済州市(テジュド・チェジュシ)のタプゴル広場には、1万人余りの市民応援団が集まり、16強入りを念願する熱気に包まれた。
市民応援団は、国家代表チーム・サポーターの「レッドデビル」(赤い悪魔)済州支部会員たちの音頭に従って「大韓民国」を声高に連呼し、選手たちの善戦を繰り広げる場面では喝さいが上がった。
電光板設置を決めた済州市の高京実(コ・ギョンシル)文化観光局長は「こんなに多くの人たちが集まるとは思わなかった。それこそ興奮のるつぼだった」と話した。
○…大型電光板が設置された大邱(テグ)市の国債補償記念公園には、試合開始1時間前の午後7時半から赤色のTシャツを着た応援団5000人が集まり「コリア、ファイティング」を叫びながら熱狂的な応援を披露した。
また大田市西区(テジョン・ソグ)のエキスポ南門広場の大型スクリーンの前には、午後6時半から1000人余りの市民応援団が詰めかけはじめ、瞬時に広場を埋め尽くした。
京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)のマンソク公園「ワールドビレッジ」に設置された大型スクリーン前にも市民と外国人ら1万人余りが押し寄せ、熱い応援戦が繰り広げされた。
城南市盆唐区(ソンナムシ・ブンダンク)の中央公園と、安養(アンヤン)、安山(アンサン)など京畿道の相当数の自治体が大型電光板などで試合中継を流し、歓呼の声が沸きあがる「熱い夜」が演出された。
○…韓国電力は、東海に浮かぶ欝稜島(ウルルンド)、慶尚北道欝稜郡(キョンサンプクト・ウルングン)トドン港に大型マルチビジョンを設置し、観光客が涼しい海の風にあたりながら試合を観戦でくるよう配慮した。
独島(ドクト、日本名竹島)の警備隊員たちも、試合開始に合わせて警戒勤務者を除いた全員が、宿舎でテレビ中継を見ながら韓国選手たちを応援した。
○…一方、ソウル市内は、会社員たちの帰宅時間が早まり、日ごろより1時間早い6時から帰宅ラッシュが始まった。
午後5時から交通規制が始まった大学路(デハンノ)周辺をはじめ、東大門(トンデムン)から鍾路(チョンロ)1街まで車両の停滞行列ができ、地下鉄の駅に足を運ぶ市民が多かった。
世宗路(セジョンノ)一帯には予想を一回り超えた10万人余りの市民が集まり、警察が午後7時から交通規制を実施した。
また、永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)の漢江(ハンガン)市民公園には6万人余り、上岩洞W杯スタジアム一帯に4万人余り、大学路に3万人余り、オリンピック公園に2万人余りの市民が集まり熱狂的な応援で盛り上がった。
○…飲食店と、酒場なども韓国チームの善戦を祈願し、お客に多彩なサービスを提供した。ソウル江南区狎鷗亭洞(カンナムク・アックジョンドン)のレストラン「ピエトル」は、韓国チームがゴールを入れるたびに、客に生ビール500cc一杯ずつを無料で提供。
○…広津区(クァンジンク)にあるウオーカーヒルホテルは、バーに韓国代表選手の名前が書かれた椅子を配置し、得点した選手の椅子に座っていた客にバレンタイン17年産ウィスキーをプレゼントした。ソウル狎鷗亭洞の映画館、シネプラスでは午後8時半から封切り映画の代わりにポーランド戦の中継を流し、観客の反響を呼んだ。
洪性哲 sungchul@donga.com