韓国サッカーはアジアのプライド。サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)大会の1次リーグD組の初戦で、韓国がポーランドを2—0で破ったことについて、アジア各国の国民らはあたかも自国の慶事のように喜んでいる。
インドネシア、中国、サウジアラビア、香港などアジア各国のマスコミは5日、「韓国がアジアのプライドを取り戻した」と、韓国・ポーランド戦を異例に1面トップ記事として大々的に報道し、試合を見た人たちは韓国チームのシュートの瞬間ごとに、まるで自国選手がゴールを決めたかのように熱狂した。
こうしたアジア国民らの熱狂は、サウジアラビアがドイツに8−0の大差で敗れ、中国もコスタリカに2—0で負けたうえ、日本もベルギーとの試合で2—2の引き分けになったなか、唯一韓国が東欧の強豪ポーランドを撃破したことから、アジア国民のプライドを回復させたというのが、専門家の見方。
インドネシアの主要紙コムパスは5日「韓国は遂にやり遂げた」という見出しの1面トップ記事で「韓国がアジアの顔を輝かせた」とし、「アジアの人々には幸せと喜びを満喫すべき十分な資格がある」として韓国チームに賛辞を送った。
同紙はまた、ソウルの市民 数千人が中心部の大通りに出て太極旗(韓国の国旗)とあきボトルをふりながら歓呼する場面の写真を1面上段に載せ「W杯に6回目に出場した韓国チームが悲願の初勝利を挙げた」と報じた。
香港の代表紙、新報は5日「誇らしい韓国」という題の社説で「韓国サッカーの試合結果は韓国経済のように誇らしいもの。韓国が経済危機から迅速に抜け出し急スピードで景気を回復させたことが、W杯でも良い成績を収めた原動力になっただろう」と報道した。
香港紙、明報も5日、インターネットで「韓国、スピードと勝負への執念、開催国の利点など三位一体で強豪ポーランドを終始リードし、48年ぶりにW杯本大会で感激の初勝利を収めた。韓国がアジアサッカーの潜在力を確実に見せてくれた」と報じた。
史上初めてW杯本大会に出場したものの、人口370万人のコスタリカに0—2で敗北した中国の各紙は5日、一斉に韓国と日本の活躍を大々的に報道し、紙面の隅々で「韓国と日本を見習おう」と強調した。
中国を代表するスポーツ紙の中国体育報は、サウジアラビアがドイツに0—8で完敗したことに言及し「韓国と日本がアジアサッカーへの考え方を変えさせた」と伝えた。
中国の新聞は「中国チームは(両国に比べて)疑いをはさむ余地もなく遅れを取っている」とし「中国は長期的に人材を育成し、チームの運営方法などを学ばなければならない」と指摘した。
河宗大 orionha@donga.com