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韓国「米国戦は素早く動け」暑さの中、猛練習

韓国「米国戦は素早く動け」暑さの中、猛練習

Posted June. 08, 2002 13:16,   

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「米国に勝つには一足速く動け」

韓国代表チームのフース・ヒディンク監督の「米国戦必勝構想」が具体化している。「強じんな体力をもとにした一足早い機動力」米国戦の勝利に向けたヒディンク監督の戦略は、この一言で要約できる。

7日、慶州(キョンジュ)市民運動場で行われた韓国代表チームの練習。ヒディンク監督は、いつもより30分遅い午前11時から練習を開始した。これは、10日、大邱(デグ)W杯スタジアムで行われる米国戦のキックオフ時間が午後3時半と、暑さの中で戦わなければならないということを念頭においた措置だった。通常一日のうち、午前11時から午後2時までの気温が最も高いということを踏まえてのことだ。この日の午前11時、慶州市民運動場の気温は摂氏32.7度。

練習内容も「暑さとの戦い」に集中していた。午前11時、ジョギングで体を慣らし始めた選手たちは、およそ20分間ジョギングとストレッチを繰り返した。その後、W杯開幕以来、滅多に行っていない体力トレーニングを始めた。5人ずつ4グルークに分かれて、基本距離を20メートルと決め、一本足でランニング、全力疾走、後ろ向きでランニング、両足を交互に上げて走った後全力疾走など、暑さの中でもインターバルトレーニングを実施して、スピードと持久力を同時に引き上げる練習を集中的に行った。体力トレーニングの時間は、およそ20分。

続いて行われたパッシングゲームは、7人ずつ3グループに分かれ、1グループがグラウンドの半分ほどのところにブロックを組み、残る2グループがその中でボールを奪うミニゲーム。このゲームは、守備にあたるチームは強いプレスを、攻撃するチームは十分なスペースを確保しなければならないもので、練習のたびに実施している。

しかしこの日は、いつもよりハードなゲームが行われた。ヒディンク監督は、選手の動きひとつひとつに神経を集中し、大声で選手たちを励ましてまわった。ヒディンク監督は「相手の攻撃手に早く追いつけ」と指示しながら「マンツーマン守備」を強調した。米国の攻撃手たちが素早いため、逃すとそのままゴールに直結するということを念頭においた練習だった。

攻撃にあたるチームへの注文も多かった。守備チームを予めかわすことができず、スペースの確保ができなければ、すぐさま監督からの叱声が続いた。ヒディンク監督は、自らボールを手にして選手たちにスペースを確保するよう指示した後、スペースを確保した選手にパスするようにアドバイスした。尹晶煥(ユン・ジョンファン)が、久々に守備チームをかわしてスペースを確保すると「ユニ(尹晶煥の愛称)グッド」を連発した。

結局、この日の練習は、米国戦がスピードの争いで、選手たちが相手よりすばやく動くことが勝利の決め手になるだろう、というヒディンク監督の意中をうあかがわせた。選手たちは2グループに分かれてシュートの練習を行った後、昼の12時半に練習を終え、午後は休憩を取った。

10日の米国戦には体力に優れた「若き血」が、多く起用されるものとみられる。

したがって、薛埼鉉(ソル・ギヒョン)をセンターに、李天秀(イ・チョンス)と朴智星(パク・チソン)を左右のウィングに投入して攻撃ラインを築き、MFには金南一(キム・ナムイル)、宋鍾国(ソン・ジョングク)、李乙容(イ・ウルヨン)を投入するとみられる。万が一、柳想鉄(ユ・サンチョル)が負傷から回復できなければ、朴智星をセンターのMFに移し、崔泰旭(チェ・テウク)をウィングに起用する可能性もある。黄善洪(ファン・ソンホン)と安貞桓(アン・ジョンファン)、崔龍洙(チェ・ヨンス)らは「ジョーカー」として投入されるとみられる。



梁鍾久 yjongk@donga.com