米国最大の祝日である独立記念日(7月4日)を2週間後に控えて、追加テロへの懸念の声が高まっており、米政府が警戒態勢を強めている。
19日午後、ワシントンのホワイトハウス周辺上空の飛行禁止区域に、小型の飛行機が接近、ホワイトハウスが昨年9月11日同時多発テロ事件以降初めて15分間にわたって待避令が出され、F16戦闘機2機が出動する大騒ぎがあった。
ホワイトハウスの警護を担当するシックリートサービスは、この日午後8時、セスナ機1機がホワイトハウスから約6.4キロほど離れた飛行禁止区域に進入したことを受けて、ホワイトハウス職員と出入記者らに緊急待避令を出した。
当時、ホワイトハウス内にいたブッシュ米大統領にも保護措置が取られた。
問題のセスナ機はマサチューセッツ州のガーデナー空港を発ち、ノースカロライナ州のラリーへ向かう途中、方向を見失って飛行禁止区域に入ったものとされる。
米政府は、ワシントンから南方に160キロほど離れたバージニア州リッチモンド空港にこの飛行機を着陸させた後、操縦士を逮捕、飛行規定に違反した経緯を取り調べている。
これに先んじ、この日午後3侍半、ワシントン連邦準備制度理事会(FRB)の庁舎の外のごみ箱から、不審な物が発見され、グリーンスパン議長と職員らが緊急待避した。
調べた結果、この不審物は、危険物質ではないものと分かった。
FBIとワシントン警察は、独立記念日のテロに備え、祝賀行事が行われるナショナルモールと議事堂の周辺に二重のバリケードを設け、金属探知器などを使って、検問検索を大きく強化する予定だ。
ワシントンでは、独立記念日の祝賀行事を見るために郊外から地下鉄を利用、市内に進入する市民らが追加テロの標的になるだろうといううわさが出ている。
米交通省は19日、米空港に就航する外国航空会社に、来年4月9日までに操縦室のドアを手投げ弾の攻撃などを防げる防爆ドアに取り替えるよう通知した。
今回の措置が適用される外国航空機は、計1912機にものぼる。
韓起興 eligius@donga.com