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スペイン 準々決勝に弱いジンクスの重圧

スペイン 準々決勝に弱いジンクスの重圧

Posted June. 20, 2002 23:07,   

한국어

「相手の弱点は大きく見て、我々の弱点は隠せ」

22日、サッカーのワールドカップ(W杯)8強戦・準決勝進出をかけたスペインとの運命の一戦を控えている韓国代表チームは、19日に体調回復の調整をしたのに続いて、20日午前中まで延長戦で勝負となるPKの練習をしなかった。

韓国は、今大会に入ってPKで相次いで失敗しており、大きな弱点に上げられている。10日に行われた1次リーグの米国戦で李乙容(イ・ウルヨン)のPK失敗に続き、18日のイタリア戦でも安貞桓(アン・ジョンファン)のPKがGKに阻まれるなど、二回のチャンスを全部逃した。今大会では18回のPKがあったが、このうち5回失敗しており、韓国の失敗は40%(2回)に達している。

それでもスペイン戦を前にして、韓国がPK練習に集中しない理由は何なのか。PK戦では心理的要因が大きく働く。このため、PK練習を強化するよりは自信を回復させ、選手たちを重圧から解放させることがより効果的と判断したのだ。

ヒディンク監督は、PKキッカーを試合前に一応決めてはおくが、PKを拾った瞬間、当日の選手たちのコンディションを考慮して最終的にキッカーを決めるという。

外国メディアは、韓国選手たちの体力的な負担を弱点として指摘しているが、体力は依然として韓国が自慢できる最大の強みとして働くものとみられている。

一方、スペインにのしかかる「8強ジンクス」は深刻だ。スペインは世界最高と言われるプロサッカーリーグ(プレメラリガ)を運営しており、サッカーに限っては世界のトップレベルだ。しかしW杯は、これまでに11度出場して1950年のブラジル大会での4強が最高成績だ。

1934年のイタリア大会に初出場したスペインは、予選でブラジルを3−1で倒したが、8強で迎えたイタリアに1−1で引き分け、延長戦でも勝負が決まらず、翌日に持ち込まれた試合で0−1で惜敗した。その後、1986年のメキシコ大会の8強戦でベルギーにPK戦の末に負けたほか、1994年の米国大会でもイタリアに1−2で破れ、4強の一歩先で挫折している。ホームジンクスも無視できない不安材料だ。スペインは、歴代W杯で、開催国チームと二度(1934年と1950年)ぶつかったが、いずれもホームチームを乗り越えることができなかった。



金尙浩 hyangsan@donga.com