BBC放送のインターネット版が20日、サッカー競技場の大きさの小惑星が地球からわずか12万km離れたところまで近づいてきていたことが明らかになったと報道した。
映画「アマゲドン」や「ディップ・インパクト」に登場する大災害まではいかなくても、水素爆弾以上の爆発に見舞われかねないところだった。
米ニューメキシコ州のリンカーン地球近接小惑星研究所(Linear)の天文学者は「2002MN」と名づけられた直径50〜120mの小惑星が14日、秒速10kmの速度で地球から12万km離れた時点まで迫ってきて、その後、遠ざかっていったことが17日発見されたと述べた。
小惑星が月と地球の間(地球の外38万km)に入ってきたのは、史上6番目のことで、こういう近さで地球に迫ってきたのは94年12月以来のことだ。
この程度の大きさなら、地球と衝突した場合、少なくとも1908年にシベリアのトングスカ小惑星衝突当時と似たような被害を与えただろうと専門家は分析している。
リバープル・ジョン・ムアーズ大学のベニ・ペイジャー博士は「私たちが生きている間、トングスカ程度の衝突を経験する確率が非常に高くなっている」と述べた。
当時、シベリアに衝突した直径60mの小惑星は空中爆発を起こし、2000㎢周辺の森を焦土化した。
科学者は当時の爆発力が10〜20メガ級に達し、広島原子爆弾(0.01メガt級)の1000倍ほどの威力を持っている水素爆弾とほぼ似ているものと推計する。この大きさの小惑星が地球に衝突する確率は1000年に1度である。
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