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通貨危機で投入の公的資金回収は34.5%

通貨危機で投入の公的資金回収は34.5%

Posted June. 27, 2002 22:26,   

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1997年暮れの通貨危機以降、金融機関などの構造再編のため政府が注入した公的資金156兆ウォンのうち69兆ウォンは、事実上、回収できないことが分かった。

政府は、損失額69兆ウォンのうち49兆ウォンを、財政から今後25年間にわたって分けて返済し、残りの20兆ウォンは、金融機関が負担する方策を提示した。

これによって、公的資金の損失にともなう国民1人当たりの負担は、利子まで含めて、143万5000ウォンにのぼる。

国家負債は、昨年末現在の国内総生産(GDP)比22.4%から30%くらいに上がり、来年の均衡財政の達成目標も実現が不透明になった。

財政経済部(財経部)は27日、金融研究院、租税研究院など研究機関に依頼し調べた結果にもとづいて「公的資金の成果と償還対策」をまとめて発表した。

▲回収率の推定〓財経部は3月末までに△債券発行など104兆ウォン△回収資金の再投入32兆ウォン△財政資金20兆ウォンなど計156兆ウォンの公的資金が投入されたが、42兆ウォンがすでに回収された。さらに45兆ウォン(41兆〜49兆ウォン)が回収できるだろうとの見通しを示した。

これによって、回収総額は87兆ウォン、回収率は55.6%となる。

しかし、△回収の後に再投入した公的資金と△財政資金などを引いて債券を発行して作った純粋公的資金104兆ウォンを基準に計算すれば、回収率は34.5%に落ちる。

▲損失分担〓政府は損失が確定した69兆ウォン分の債権について、満期が到来する預保債などの債券を、利率の低い国債(公的資金償還基金の債券)に変えたり、特別預金保険料を新設し、財政が49兆ウォン、金融界が20兆ウォンずつ、今後25年間にわたって返済していくことにしている。

これとともに、預金保険公社と資産管理公社が、債券利子を返すために無利息で融資を受けた借入金18兆ウォンは受け取らないことを決めた。

特別保険料は、金融機関の預金などの残高を基準に、最高0.1%を超えないようにする方針だ。

しかし、金融機関が「経営不振に責任がない現在の株主に責任を問うのはむずかしい」と強力に反発していて、相当な後遺症が予想される。



朴來正 朴重鍱 ecopark@donga.com sanjuck@donga.com