「韓国がメモリー半導体の国際標準を主導していく」
産業資源部傘下の技術標準院は30日、韓国が7月1日から、半導体素子分野の国際標準を制定している国際電気委員会(IEC)の半導体素子技術委員会(TC47)の幹事国になると発表した。
電気・電子関連の国際標準を作るIECの技術委員会は約80あるが、その技術委員会が韓国に幹事国を任せるのは今回が初めて。
TC47の幹事国は、70年代初めから約30年間、米国が受け持ってきており、日本も任せられたことのない核心的なTCの一つだ。
幹事国の業務を総括している国際幹事は、三星(サムスン)電子の半導体R&Dセンターの金奇南(キム・キナム/写真)常務が受け持つことになった。金常務は、90年代初めから三星電子がDラム関連の世界初の技術を開発するたびに「新技術開発チーム長」」として核心的な役割を果たしてきた。
技術標準院は、△国際幹事には、米国のテキサス・インストゥルメント(TI)のメルビーン・ブルアーが携わってきたが、最近、TIはメモリー半導体の生産を諦めたため、米国がこれ以上TC47の幹事国を担当することは困難になったこと△メモリー半導体のうち、Dラム分野で、韓国メーカーの世界市場での占有率が40%と圧倒的な比重を占めていること△韓国はメモリー半導体関連の新技術開発において先頭に立っていることを挙げ、TC47の幹事国を受け持つことになったと説明した。
幹事国と国際幹事は、別途の任期は定められておらず、特別な事由がなければ替わることはない。
技術標準院の李相根(イ・サングン)研究員は、「集積回路、平板ディスプレー・半導体パッケージ、個別半導体素子などTC47傘下の4分野の国際標準を制定するのに、主導的かつ核心的な役割をすることになった」とし、「世界最高の技術力を持つ三星電子など韓国メーカーのメモリー半導体技術が国際標準として採択される可能性が高く、関連製品の世界市場の拡大にも貢献するだろう」と予想した。
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