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「最も強烈なイメージは韓国民だった」米紙の2002W杯感想

「最も強烈なイメージは韓国民だった」米紙の2002W杯感想

Posted July. 01, 2002 22:28,   

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今回のW杯が残したもっとも強烈なイメージは、サッカーそのものではなく、韓国国民たちだった。彼らは、勝利を続けるたびに想像を絶するほどの団結力を示し、自信感にあふれていたと、米紙ニューヨークタイムズが30日、報じた。

タイムズ紙は、共産主義を象徴する赤い服を着た数万人の市民が一堂に会して応援を繰り広げることについて、韓国の一部の知識人たちは、全体主義国家のようなイメージを与えたりはしないかという疑問を抱いたが、韓国国民たちは「応援は応援。全幅的な支持と団結、自負心の表現に過ぎない」と反応するだけだった、と伝えた。

1988年のソウル・オリンピックのときは、長い軍事独裁から脱却して間もない時点だったこともあってか、韓国民たちは予想外の好成績にもかかわらず感情表現を自粛していたが、民主化が進み、スポーツファン集団が形成されてから、熱っぽい情熱がありのままに噴出したのだと、同紙は指摘した。

とくにサポーター「赤い悪魔」たちの熱狂的な応援と勝利を祝うイベントでは、暴力や混乱もなかったとした上で、こうした現象をチェコの無血民主化革命にちなんで「サッカーベルベット革命」だと高く評価した。

また釜山(プサン)のあるタクシー運転手は、外国人乗客を競技場に案内したあとも、試合が終わるまで待っていて、再びホテルまで運んでくれたという。その翌日、空港に向かう途中は、乗客が朝食を取るために、しばらく車を止めて待っていてくれるなど、外国人に親切にしてくれる場面が、いたる所で目撃されたと紹介した。



konihong@donga.com