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[社説]太陽政策のスキを露呈した砲撃戦

[社説]太陽政策のスキを露呈した砲撃戦

Posted July. 01, 2002 22:28,   

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24人の韓国軍死傷者を出した北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の西海(ソヘ)挑発に対する韓国軍の対応態勢は、少なくない問題点を露呈した。砲撃戦の結果について、徹底した責任追及と補完策が求められている。

これまでにわれわれは、安保現実の深刻性を大きく認識していなかった。北朝鮮警備艇は、今年だけで10回以上も西海の北方限界線(NLL)を侵犯したという。にもかかわらず、軍当局は、積極的な対応をせず、「よくあること」くらいの消極的な措置だけを取ってきたのが事実だ。社会も、やはり太陽政策の雰囲気に巻き込まれ、そのような北朝鮮側の挑発を深刻に受け止めなかった。

とくに金大中(キム・デジュン)大統領が99年6月に発生した銃撃戦当時に指示したとされる「先に発砲しないこと」「相手が発砲したときは、交戦規則に従うこと」など、いわゆる4大守則は、今回の韓国軍の初期の対応に決定的な限界をさらけ出した。韓国軍は、この守則に従って北朝鮮警備艇がNLLをあからさまに侵犯しても、一発も先に撃てないまま、北朝鮮軍の先制照準攻撃にはかなくもやられたのだ。

韓国軍は、あんなにやられたあとも、火炎に包まれたまま、NLLを超えて北朝鮮海域に逃げる北朝鮮警備艇を見届けるばかりだった。数千発の砲弾でも、韓国軍の有効射程距離の範囲内にいたという北朝鮮警備艇の1隻も撃沈させることができなかった。「撃沈させるのは難しくないが、そうなった場合、全面戦に拡大しかねないという判断があったからだ」「戦場が拡大するのを避けるために、KF16戦闘機が哨戒飛行だけをした」と、軍当局者たちは説明している。この話は、国民の立場からすれば、実にあっけに取られる弁明に聞こえる。一方的にやられていながら、撃ち返さなかったのなら、どうやって国土防衛という軍本来の義務を全うできるのだろうか。

北朝鮮軍は、韓国軍の対応の限界をすでに見抜いて先制攻撃をしてきたのだ。われわれの台所事情を見透かして、これを悪用したのだ。これ以上、今回のようなだらしない状況が繰り返されるのを防ぐためにも、太陽政策で生じた安保現場のスキは至急に補完されるべきだ。