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世界のPC生産累計10億台超 ポストPCの時代か

世界のPC生産累計10億台超 ポストPCの時代か

Posted July. 02, 2002 01:10,   

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パソコン(PC)が本格的に生産され始めてから21年になる今年、これまでに世界で製造したPCは10億台を突破した。

7月1日、世界の情報技術(IT)会社の専門リサーチ機関であるデータクェストによると、世界のこれまでのPC生産量は今年4月で、10億台を超えたという。データクェストは2日、(米国時間1日)このようなことを公式に発表する。

データクェストは、「1981年、IBMがPCを発売してから、PCは成長し続けてきたが、PC業界がさらに革新を成し遂げていけば、2008年頃には生産量20億台を突破する」と予想した。

▲デジタル新人類〓PCは生まれて20年余りの間、急ピッチで進化し続け、人類の歴史を変えてきた。一時、「高性能のタイプライター」に過ぎなかったPCは、93年、マイクロソフト(MS)社がウィンドーズ3.1を発売し、94年からはインターネットと結合され、今や現代人の暮らしの基盤になっている。

77年アップルコンピューターが、PC「アップル」を発表したが、各専門家は81年に発売されたIBMの「PC5105」を「元祖」とみている。 IBMは、専門家グループを狙ったアップルとは違って、PCの規格を公開し、技術使用料さえ払えば、誰でも生産・販売することができるようにしたからだ。デル・コンピューター、コンパックなどがIBMPCに参入しており、インテルは標準となる中央演算装置(CPU)を打ち出し、PCとともに発展してきた。

IBM初のPCには、低性能のCPUにモノクロ・モニーター、OSはMS—DOSにハードドライブもなかったが、米国でだけ1年間に5万台も売れた。82年には、米国の週刊誌タイム誌が選定した「今年の人物」にもなった。

▲憂うつな未来〓PCは、85年に続き昨年、史上2回目の販売減となっており、今年に入って持ち直すとみられた需要も、依然として良くない状態だ。各専門家は、来年下半期頃にはPCの景気が回復するかもしれないと予想しながらも、PCが再びIT景気で成長の原動力になれるかについては、疑わしい目を向けている。PCの生産比重で世界1位、最も大きな消費市場である米国が、景気低迷から脱せずにいるのがその理由だ。日本も同じだ。

それでなくても、すでに主要市場でPCの普及率が70%を超えていることから、成長は限界に達したという分析もある。無線でインターネットに接続でき、移動性を持つ個人情報端末(PDA)、スマートフォン、ウェブパッド、ポケットPCなどの「ポストPC」がPCに代わるということだ。現に、世界の多くのIT会社は、ポストPCの開発に拍車をかけている。



artemes@donga.com