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1ユーロ=1ドル時代、欧州への輸出好機

1ユーロ=1ドル時代、欧州への輸出好機

Posted July. 02, 2002 23:10,   

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ヨーロッパ12カ国の単一通貨ユーロの価値が急上昇し、韓国経済にも少しずつ影響を及ぼしている。

ユーロは2日午後(東京および香港市場)1ユーロ当たり0.9845ドルで心理的支持線の「1ユーロ=1ドル」を辛うじて守った。 しかし、先月28日、ニューヨーク外国為替市場で0.9988ドルまで上昇し、まもなく1ドル支持線が崩れると専門家らはみている。

最近のユーロ高は、ヨーロッパ経済の好調よりは、ドル安の反作用だという側面が強い。

米国の景気回復が遅れている一方。エンロンの経営破たん、ワールドコムの粉飾会計に達するまで、相次いで悪材料が重なり、米国資本市場の魅力が大きく下落したためだ。

国際金融センターの金東完(キム・ドンワン)チーム長は「『1ドル=1ユーロ』の突破は、時間の問題」だとし、「国際金融市場はユーロ高がどこまでつづくのかに神経をとがらせている」と話した。

財政経済部の崔鍾球(チェ・チョング)外貨資金課長も「欧州の通貨当局がユーロの価値を自尊心の尺度と判断しているため、当分の間、上昇傾向は続くだろう」と述べた。

ユーロ高は、1000億ドル規模の外貨資産(ドル、円、ユーロ金など)を運用する韓国銀行にも微妙な影響を及ぼしている。

金雄培(キム・ウンべ)韓国銀行外貨資金局長は「ユーロの価値が急上昇し、韓国銀行の資産運用もユーロの比重を増やす方向ですでに調整を始めた」と明らかにした。

対外取り引きが多い大手企業はユーロの推移を注視しながら、損得を計算している。 LG化学のキム・ホンギ部長は「長期的にユーロ高が継続すれば、欧州の購買力が向上し、輸出市場が大きくなる効果をある」という見通しを示した。

海外注文が多い現代(ヒョンデ)自動車は、弱いドルで決済する米州の輸出物量を減らし、強い通貨のユーロで輸出代金を支払う欧州市場に物量を優先して配分するという戦略だ。

しかし、ドルの決済比重が圧倒的に大きい大手は、ユーロ高のメリットよりは、ドル安にともなう損失に神経を使っている。 大韓航空の関係者は「全体輸入で欧州が占める比重がまだ4、5%に過ぎないので、ドル安が気になる」と話している。



ecopark@donga.com