最高検察庁中央捜査部は、昨年1月のセハングループ貿易金融詐欺事件に対するソウル地検の捜査当時、最高検察庁次長だった愼承男(シン・スンナム)前検察総長が、金弘業(キム・ホンオプ)アジア太平洋平和財団(亜太財団)副理事長側に捜査機密を漏らしていたかどうかについて集中的に捜査している。
検察は、弘業容疑者の高校同窓の金盛煥(キム・ソンファン)容疑者などから「当時最高検察庁次長であった愼承男氏に李在寛(イ・ジェグァン)セハングループ副会長への善処を依頼し、数日後に『日本にいる李副会長が帰国しても大丈夫だ』という趣旨の言葉を聞いた」という供述を得たと明らかにした。
検察は「愼前総長の捜査機密漏洩疑惑に対する捜査は避けられないとみているが、捜査方法と時期などはまだ決めていない」と述べた。
検察はまた、2000年5月初めにピョンチャン総合建設の賄ろ提供疑惑に対する蔚山(ウルサン)地検特捜部の捜査当時、金盛煥容疑者が愼前総長に依頼したという供述を金盛煥容疑者から聞き出し、愼前総長が捜査関係者らに不当な指示を下したかどうかを捜査している。
金盛煥容疑者は、検察の捜査が終了した後、弘業容疑者の大学同期の柳進杰(ユ・ジンゴル)氏が「(結果が)うまくいった」と言ったと検察に供述した。
検察関係者は「愼前総長が、金盛煥容疑者の依頼を弘業容疑者の依頼と思って受け入れた可能性が高い」と述べた。
検察はまた、水原(スウォン)地検特捜部が、マンドク住宅代表のパク・ボムマン氏の賄ろ提供の疑いを捜査していた当時、デドン住宅社長だった金盛煥容疑者が知り合いの紹介で部長検事に会った事実もつかみ、その経緯を捜査している。
一方検察は、サンボ板紙の模範納税者選定と関連して、弘業容疑者が李守東(イ・スドン)前亜太財団常任理事に頼み、これを受けて李守東氏が安正男(アン・ジョンナム)前国税庁長に依頼した事実を突き止めた。
検察は、明日にもソウル地方国税庁調査局の実務者と幹部を呼んで、ミスターピザへの追徴金減免の請託疑惑を取り調べる方針だ。
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