国際問題を専門に扱うウェブサイトのワールドトリビューンドットコムは4日、米空軍報告書を引用して、イスラエルが400基の核兵器を保有しているほか、イラン、イラクなどの核攻撃に備えて、報復攻撃が可能な核兵器搭載艦隊を創設していると報じた。また、この報告書によると、67年当時13基と推定されていたイスラエルの核兵器が、原子爆弾と水素爆弾を含む400基に増えており、イスラエル海軍は、3隻のドイツ製ドルフィン級ディーゼル潜水艦の艦隊に、これらの核兵器を搭載することができると伝えている。
この報告書は、米空軍の兵器拡散防止センター(Counterproli—feration Center)の支援を受けて、ワーナファー陸軍大佐が作成したもので「第3神殿の至聖所(ユダヤ教の礼拝堂で最も神聖な場所):イスラエルの核兵器」という題がつけられている。
米国の軍事機関が、イスラエルの水素爆弾保有を明らかにしたのは今回が初めてであり、イスラエルが保有している核兵器の数は、従前の推定より2倍も多い数字。
報告書は、イスラエルがオマーン付近に核艦隊を配備して、射程350キロの核ミサイルを配備する可能性があるとし、イスラエルのこうした能力が、中東の核軍備競争に変化をもたらすものと予測した。報告書はしかし、イスラエルの核兵器保有が、米国に対する直接的な脅威になるとはみていない。
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