今度は通信市場の「Kリーグ」がスタートした。サッカー2002年韓国日本ワールドカップ大会のために休戦状態だった通信企業間の競争に再び火がつき、激しく変化する兆しを見せている。
超高速インターネット会社のドゥルネットは5日、専用回線事業部門を事業権を含めて3700億ウォン台で、SKグループ系列の貿易会社であるSKグローバルに売却することを決めた。
また、韓国電力が5日、子会社のパワーコムの持ち株売却入札について、流札決定したことを受けて、デイコム、ハナロ通信など入札参加会社は、次の入札に備えて損益計算に忙しかった。
▲SKの通信事業の拡張〓SKは最近、恐ろしい勢いで通信分野の事業領域を拡張しており、競争企業の危機感が高まっている。
SKテレコムは5月、韓国内の通信最大手であるKTの最大株主(11.34%)になった直後、インターネットポータル、ライコスコリアを相次いで買収した。
また今回、同じSK系列のSKグローバルを通じた専用回線事業への参入で、有線通信市場まで狙うようになった。
これとともに、デジタルケーブルテレビやデジタル衛星オーディオ放送(DAB)事業への参入も進めている。
SKが、ドゥルネット専用回線部門の買収にSKグローバルを前面に押し出したのは、SKテレコムの事業領域拡大にともなう負担を避けるとともに、SKグローバルの事業多角化を助けるため多目的な布石として考えられる。
SKグローバルのドゥルネット事業部門の買収によって、ハナロ通信とドゥルネットが合併する余地は大きく減った。
これによって通信分野でSKテレコムは、自社が最大株主でもあるKTとともに、確固たる「両強」の座を固める可能性が高まっている。
▲パワーコム流札〓パワーコム民営化のための入札が再び流れた。
韓国電力の姜東錫(カン・ドンソック)社長は5日の記者懇談会で「入札参加社の応札価格が韓国電力公社の予定価格より低かったり、代金支払条件が合わなかったため、流札決定を下ろした」と説明した。今回のパワーコム入札に参加した△デイコムコンソーシアム△ハナロ通信コンソーシアム△ドゥルネットが提示した条件が、韓電の期待に応えられなかったもの。
姜社長は「売却作業は今年以降に長引かないだろう」とし今回の売却対象である韓電保有のパワーコムの持ち株30%を年内にすべて売却する意向を明確にした。
デイコムにしろハナロ通信にしろ、パワーコムの入札競争で落伍する会社は「規模拡張」が加速化する現在の韓国内通信市場で規模の限界を持たざるを得なくなる。パワーコムの民営化をめぐる通信会社の競走は今後も続く見込みだ。
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