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今年は台風が多く、韓半島上陸もまだありそう

今年は台風が多く、韓半島上陸もまだありそう

Posted July. 08, 2002 00:52,   

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今年は、例年になく台風が多く発生する見通しだ。なかでも今回上陸した台風5号のように大型で非常に強い台風が多く発生し、このうち韓半島に上陸する台風が少なくないと、気象庁は分析している。

台風によるさらなる被害が予想され、政府当局の徹底した災害防止対策が求められる。

▲原因〓気象庁は7日「今年の夏は、台風5号のように大型で強力な台風が10以上発生し、このうち少なくとも1つか2つが、韓国に直接影響を与えるだろう」という見通しを発表した。

例年、この時期に発生する台風は中国に抜けたが、今回の台風5号のような大型台風が7月初めに韓半島にまで北上したのは、台風の発生地域である熱帯の西太平洋地域の海水温度が、例年に比べて1〜3度高い29〜31度になったためだ。

今年は、冷たい海水と温かい海水が循環する過程で温かい海流が一カ所に集まったため、西太平洋の海水温度が高くなったと気象庁は説明している。

さらに、北太平洋高気圧が赤道付近にはり出して西太平洋地域に温かい空気を供給したため、この地域の温度が高くなったという。

▲気象異変か〓気象庁によると、海水面の温度上昇によって台風が例年に比べ多く発生する現象は、過去にも繰り返された自然現象であり、気象異変とみることは難しいという。

南米ペルーの沖合いの東太平洋の海水温度が例年に比べて高いエルニーニョ現象は、まだ始まった段階であり、今回の現象と関係づけることは難しい。

大気汚染やオゾン層の破壊など、地球環境の変化による影響は、現在のところ正確には分からない。

▲見通し〓7日現在、フィリピンの東の海上には、中心気圧945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速が45メートルの台風5号よりも強力な台風6号が発生し、北に進んでいる。

台風6号は、9日午前には沖縄の南東の海上まで北上するとみられ、この方向で北上を続ければ、台風5号の経路と似ていることから、気象庁など関係当局は緊張している。

気象庁の予想では、1971〜2000年に西太平洋地域では、毎年平均27回程度の台風が発生したが、今年はこれより多く発生する見込み。

また、海水温度も台風が発生する温度である26度よりも高いうえ、台風のエネルギーである水蒸気が多量に発生する可能性が高いことから、その威力も強力であると予想される。

このような熱帯太平洋地域の高水温現象は、9月まで続く模様。

気象庁のパク・チョンギュ気候予測課長は「台風の力は、1945年に長崎に落ちた原子爆弾より、1万倍も大きなエネルギーを持っている。土砂崩れなどが懸念される施設を点検し、浸水被害が多発する地域への徹底的な対策準備が必要だ」と警戒を促した。



gdt@donga.com