装甲車で韓国人女子中学生2人をひいて死亡させた在韓米軍兵士2人が、8日、ソウル地検議政府(ウィジョンブ)支部で捜査を受ける予定だったが、身の安全が保証されず、写真もとられるとして出頭を拒否した。
これについて、議政府支部の朴允煥(パク・ユンファン)次長検事は「米軍通訳官が『検察前に陣どっているデモ隊のため、米軍兵士の安全への懸念があり、記者らが押し寄せて肖像権を侵害する恐れがある』とし出頭するのがむずかしいとの立場を伝えてきた」と述べた。
米軍は、また、こうしたことが懸念されるだけに、韓国の検察庁が運転兵のマーク・ワーカー兵曹と先任搭乗者であるフェルナンド・ニノ兵曹を米軍基地内で取り調べる方策について検討して欲しいと要求してきた。
検察は当初、8日、2人の米軍兵士から、事故の経緯を取り調べた後、その内容にもとづき米軍側に裁判管轄権をあきらめるよう要求するかどうかを判断する予定だったが、米軍側が出頭を拒否したことによって、11日が期限である裁判権放棄への要求が容易でなくなった。
「米軍装甲車による女子中学生殺人事件汎国民対策委員会」の10人は、8日午前から議政府支部前でデモを行い「米軍の責任が明白であることから、韓国の法律にもとづき米軍兵士を起訴すべきだ」という立場を強調した。
米第2師団所属の2人の兵士は、先月13日、京畿道(キョンギド)ヤンジュ郡ヒョチョン里の地方道路で装甲車を運転して移動していたとき、道を通っていた韓国人女子中学生のシン・ヒョスンとシム・ミソンさんをひき死亡させた。
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