Go to contents

無責任な「有故」発言で波紋広がる

Posted July. 14, 2002 22:21,   

한국어

野党ハンナラ党の金武星(キム・ムソン)大統領候補秘書室長の「大統領の有故可能性」発言で波紋が広がっている。有故とは韓国語で「事故があること」という意味。

大統領府と与党民主党が13日、この発言を問題視したため、金室長は「金大中(キム・デジュン)大統領の万一の場合の可能性がうわさされている」という前日の発言について公式に謝罪したが、民主党はハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)大統領候補の釈明と謝罪を求めた。

▲金室長の発言を糾弾〓朴仙淑(パク・ソンスク)大統領公報首席秘書官は13日「院内第一党の大統領候補の秘書室長が、国政に専念している大統領に対して万一(有故)うんぬんしたことは、実に遺憾である」と述べた。

民主党の李洛淵(イ・ナクヨン)スポークスマンも同日の論評で「政権欲を満たすためなら、国政を乱し、国民を不安にしてもいいという発想ではないか。大統領の非常時に、国防を知らない女性首相が職務を十分に遂行できるかという発言は、典型的な男性優越主義的な意識をうかがわせる」とし、金室長本人と李会昌候補の謝罪を求めた。

▲金室長の謝罪〓金室長は13日の記者懇談会で「(問題の発言は)冗談のつもりで言った言葉だ。大統領の健康を心配して言っただけで、他の意図はなかった。しかし誤りであったと考え、謝罪する」と述べた。

にもかかわらず、金室長は「(大統領が)病院に入院して、職務を遂行できない場合も有故になる。大統領の有故時に、国防を全く知らない女性首相が職務を十分に遂行できるかという懸念は、みなが持つのではないか」と主張した。

そして「国防を心配して言った言葉で、女性を卑下する考えは微じんもない」とつけ加えた。

▲民主党の再攻勢〓民主党は14日にも「金室長の釈明と謝罪が言い逃れで一貫している。なかでも『国防を全く知らない女性首相』ということをまた口にするなど、女性卑下の意識は全く直っていない」と問題視した。

李洛淵スポークスマンは「金室長の釈明通りなら、息子をみな兵役に行かせなかった李会昌氏が大統領になろうというのは、どう説明するのか」と問い、李会昌候補の謝罪を繰り返し求めた。

民主党は同日、「ハンナラ党議員の国家元首を冒とくする暴言例」を発表し「このような見境のない暴言が繰り返されるのは、浅薄な国家観とゆがんだ特権層の意識の現われであり、傍若無人なごう慢さのためだ」と非難した。



鄭然旭 夫亨權 jyw11@donga.com bookum90@donga.com