韓国精神文化研究院(張乙炳院長)は18〜20日まで、精神文化研究院で「第1回世界韓国学大会」を開催する。同研究院は、欧州韓国学会、豪州アジア韓国学会、国際高麗学会、中央アジア韓国学会などと、今大会を共同主催することによって、これまで地域別に行われてきた韓国学フォーラムが出揃うことになった。先月、ソウルで学術会議を開催した「環太平洋韓国学会」の場合、1年前から計画されていたため、今大会には参加しなかった。
第1回韓国学大会のテーマは「韓国文化の中の外国文化、外国文化の中の韓国文化」。ベルナー・サッセー欧州韓国学会会長、マティナ・ドイヒラ英ロンドン大学教授、金ジンウ米イリノイ大学教授ら、世界23カ国から150人余りの韓国学学者が参加する。
大会は、歴史、文学、宗教、芸術、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)など10の分科会での討論と、学際間の自由討議の形式で進められる。ジェームス・グレイソン英シェフィルド大学教授が「仏教物語の供養伝播に関する構造論的研究」、ロシア東アジア学研究所のアレキサンダー・ジェビン研究員が「北朝鮮での伝統と現代性」、ドイツの翻訳文学家ヘルガー・ピヒト氏が「朴景利(パク・ギョンリ)と世界文学」などの論文を発表する。
張院長は、「これまで地域学のレベルに止まっていた韓国学を世界の中の韓国に拡大するきっかけにしていきたい」とし、「西海(ソヘ)での砲撃戦の影響で、北朝鮮学者の出席がならなかったが、来年の第2回大会を平壌(ピョンヤン)で開催する方向で進めている」と明らかにした。
同研究院は、大会の付帯行事として8月9日から、蔵書閣(チャンソカク)ロビーと展示室で朝鮮王朝の王室で使われていた「千字文」をはじめ、図書と地図など蔵書閣の所蔵している遺物76種126冊を特別展示する。今大会に関する詳しい内容は、同研究院のホームページ(www.aks.ac.kr)や電話(031−709−9843)まで。
黃泰勳 beetlez@donga.com