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悪徳不振企業への貸し出しで、公的資金5兆ウォン

悪徳不振企業への貸し出しで、公的資金5兆ウォン

Posted July. 22, 2002 22:15,   

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検察の「公的資金不正特別捜査本部」は22日、公的資金の不正について、ボソングループの金浩準(キム・ホジュン)元会長とSKM(鮮京マグネチック)の崔鍾旭(チェ・ジョンウック)元会長を、貸し出し詐欺の容疑などで身柄を拘束するなど、経営不振企業と金融機関の役員と社員56人を立件し、うち27人の身柄を拘束したと発表した。

検察は、また、公的資金の投入を誘発したD、J、S、H、K社など他の経営不振企業10社に対し、変則的な会計処理や横領などの容疑を確認しており、これら会社の不正にかかわった60人余に出国禁止の措置を取った。推算によると、これら10社の経営不振によって、金融機関に注入された公的資金は5兆ウォン台にのぼるという。

これとともに検察は、巨額の輸出代金を韓国内に回収しない方法などを通じて、財産を韓国外に流出させた後、海外に逃避したM社のユン某元代表、S社の李某元代表、K社の金某元代表ら5人を指名手配し、経営不振企業のオーナー6人から370億ウォンにのぼる隠とく財産を回収した。

一方、金浩準元会長には、ナラ綜合金庫(日本のノンバンクの一種)を買収した後、粉飾会計を通じて98年6月〜99年12月の間に、ボソングループの売上高を401億ウォンほど膨らませた後、ナラ綜合金庫から2995億ウォンの融資を受け、都市銀行から568億ウォンにのぼる違法な貸し出しを受けた容疑がもたれている。

検察は、ナラ綜合金庫の大株主でもある金元会長が、会社の資金30億ウォンを着服した手掛かりを確保し、政界と金融監督機関の高官らを対象にロビーを働きかけたかどうかについても取り調べている。

検察は、98年5月営業を再開した後、ボソングループなどへの違法な融資などでさらに経営状態が悪化したナラ綜合金庫の元代表、安相泰(アン・サンテ)容疑者と元専務取締役全永男(チョン・ヨンナム)容疑者も、特定経済犯罪加重処罰法上の背任容疑で身柄を拘束した。

政府は、ナラ綜合金庫に2回、合計2兆998億ウォンにのぼる公的資金を投入している。

崔鍾旭元会長は、SKMの金年泰(キム・ニョンテ、身柄拘束)元社長などとともに97年度の会社財務諸表を作成する際、為替差損の記入もれなどの手口で、金融機関から合計1258億ウォンに上る違法な融資を受けた疑いだ。



丁偉用 viyonz@donga.com