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ワールドコムが破産保護申請 米経済、弱り目にたたり目

ワールドコムが破産保護申請 米経済、弱り目にたたり目

Posted July. 22, 2002 22:16,   

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大型会計不正事件で問題となっている米国の超大型通信会社ワールドコムが21日、米歴史上最大規模の破産保護申請を出した。ただでさえ沈滞状態だった米経済全般に深刻な影響を及ぼすものとみられる。

▲破産保護申請〓ワールドコムは21日夕方9時、ニューヨークマンハッタンの連邦裁判所に連邦破産法11条による破産保護を申請した。ワールドコムが5月、米証券取り引き委員会(SEC)に申告した会社資産は、1039億ドル。昨年12月、会計不正事件で破産保護申請を出したエンロンの資産、634億ドルより、405億ドルも多い規模だ。

裁判所が破産保護申請を承認する場合、330億ドルに達するワールドコムの債務は、一定期間、支払い凍結となり、ワールドコムを相手どった民事訴訟も許されない。

ワールドコムはこのような状態で、今後120日のうちに裁判所に負債償還計画を提出しなければならない。営業活動は続けられる。ワールドコムの主債権者のシティーグループとJPモルガン、GEキャピタルなどは、ワールドコムの資産などを担保に、20億ドルを緊急支援すると発表した。

ワールドコムは、核心事業の長距離電話会社MCIと、インターネットサービス会社のUUNetなどを除いた、メキシコとブラジルの通信会社などの資産は売却し、回生のための自主救済策にすると予想されている。

▲衝撃と影響〓ワールドコムの破産保護申請は、同社が4月、38億5000万ドルの費用を収益として粉飾処理し、12億ドルの損失を隠した事実が表れた時から予告されていた。

ワールドコムは不正な会計処理が発覚し、SECの提訴と金融借り入れの中止などで、26億5000万ドルの債務を適時に返済できないなど深刻な経営危機に陥っていた。99年末、1株60ドルに達した株価は、今年に入っては下落しつづけ、事実上紙くず同然だった。

ワールドコムの崩壊は、株価が4年ぶりに最低水準に落ちたニューヨーク証券市場と銀行などの金融界、通信料引き下げ競争で採算性が大きく悪化した通信業界全体に大きな打撃を与えるものとみられる。

なかでもワールドコムに資金を貸し出した金融機関とワールドコムの部品供給会社など取り引き企業の株価にも影響を及ぼすものとみられる。

ブルームバーグ通信によると、結局ワールドコムが破産する場合、ワールドコムに貸し出した銀行をはじめ同社の債権所有者と株式投資者は、今年約10億ドルの損失を被ると予想されている。

米最大の公共基金であるカリフォルニア公務員年金の場合、ワールドコム債券に投資した3億4500万ドルと、ワールドコム株式投資資金2億3600万ドルが全額回収不可能になると憂慮している。



韓起興 eligius@donga.com