中国製やせ薬による被害が広がっている日本で、今度は脳梗塞(のうこうそく)治療剤「塩酸チクロピジン」の副作用でこの3年間に49人が死亡していることが分かった。
日本の厚生労働省は23日、製薬会社の第一製薬(商品名・パナルジン)など、日本国内の製薬会社20社に対して全国の医療機関に安全性情報を緊急に配布するよう指示した。
厚生省は、チクロビジンの副作用による死者が初めて確認された99年にも、緊急の安全性情報を発表したが、死者の数は増え続けている。
この治療剤は脳血管内で血液が固まることを防ぐ効能があるが、深刻な肝機能障害を起すことが分かった。厚生省はこうした副作用を防止するためには治療剤を投薬した後、約2ヵ月の間、2週間に1度血液検査を受けるよう患者に注意を呼びかけるよう指示したが、製薬会社がこの指示を医療機関にまともに伝えなかったため、被害が広がっている。被害者の数は毎年死者13〜19人を含めて145人にのぼると厚生省は集計している。
81年から第一製薬が製造販売し始めたチクロビジンは、年間100万人が服用したと推定されており、現在製薬会社20社の販売実績は年間500億円(約5000億ウォン)に達する。
李英伊 yes202@donga.com