国会は24日、社会・文化分野の対政府質問で、京畿城南市(キョンギ、ソンナムシ)の栢宮(ペクグン)・亭子(チョンジャ)地区の政治資金づくり疑惑や野党ハンナラ党の李昌(イ・フェチャン)大統領候補の息子の兵役不正隠ぺい疑惑、そして薬価政策への米国の圧力などをめぐり、攻防を繰り広げた。
▲栢宮・亭子地区疑惑〓ハンナラ党の朴鍾熙(パク・チョンヒ)議員は「栢宮・亭子ゲート」について「金大中(キム・デジュン)大統領の側近らが参加する不動産ミューチュアルファンド会社のS不動産信託が、9000億ウォンにのぼるパークビューマンションプロジェクトを総括し、信託管理している。このことから、栢宮・亭子ゲートが現政権の政治資金づくりのために作られたという疑惑がある」と主張した。
朴議員は「パークビューマンション事業と関連して、過多に計上された設計費、モデルハウス建築費の差額、分譲代金の手数料などを考慮すると、初期の秘密資金として200億ウォン以上が流れたものと推定される。このうち用途不明の100億ウォンのカネがどこに流れたかを明らかにすべきだ」と述べた。
▲兵役不正隠ぺい疑惑〓与党民主党の辛基南(シン・キナム)議員は、李候補の息子の兵役不正隠ぺい疑惑を取り上げ、その根拠にハンナラ党が作成したという「参考資料」を公開した。
辛議員は「ハンナラ党が検察捜査用として作成したこの内部文献には『李候補の弟の会晟(フェソン)氏が、ソウル中区小公洞(チュング、ソゴンドン)にあるロッテホテルの1510号、1512号室で、李碩熙(イ・ソクヒ)前国税庁次長の紹介で当時国軍医務司令官だった全泰俊(チョン・テジュン)氏に会った』と書かれている」と主張した。
辛議員はまた「李候補の長男の正淵(チョンヨン)氏の兵役不正隠ぺい対策会議に、李候補の側近であるK、J議員や兵務庁幹部、李会晟氏と李候補の娘むこが出席したという疑惑がある。税風事件(国税庁の大統領選挙資金不法募金事件)で逮捕された大統領府のB秘書官が、兵務庁監査室と社稷(サジク)洞チーム(警察庁調査課)の兵役免除への捜査を妨げた」と疑惑を提起した。
これに対し、ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)スポークスマンは「辛議員が提示した『参考資料』はわが党の公式資料ではなく『税風』事件弁護人団が裁判記録を要約した資料だ」と反ばくした。
▲米国の薬価政策圧力疑惑〓ハンナラ党の金洪信(キム・ホンシン)議員は「米国が韓国の薬価政策に対し、昨年5月から26回にもわたって圧力を加え、これを拒否した李泰馥(イ・テボク)前福祉部長官が最終的に更迭された。私が知る限り、大統領にも報告されている。国政調査を実施して真実を明らかにしなければならない」と述べた。