そうだと思えば、本当にそうなる。(邦題「ポジティブ・シンキング」)
シャクティ・ガワイン著/パク・ユンジョン訳/216頁/6900ウォン/トソル
「すべてのことは、自分自身の考え方次第だ」という言葉がある。いくら厳しい状況でも、「克服できる」と肯定的に考えよ、ということだ。しかし、それを行動に移すとなると、容易ではない。人間は現実の中で数多くのものをあきらめ、一寸先も見えない将来に不安を感じる。このように気持ちを落ち着かせうまく方向づけることは、一人の人間の人生に大きな影響を与えうる。
「…そうなる」と考える人間の心の中に隠れている能力を100%活用できるように導くアファメーションのエッセー集だ。1978年、米国で初版が出て以来、最近まで300万部以上の販売高を記録している。人気トークショー司会者のオフラ・ウィンフリーが「私の新たな人生に目を開かせてくれた本」と紹介したこともある。
世界25カ国で翻訳されたこの本は、韓国でも2000年2月から今までに10万部以上売れた。10年間精神科治療を受けてきた著者は、30歳になった年に、経験にもとづいて内面の恐怖、不安、かっ藤などをどのようになくしていったのかを本にまとめた。それまで観念的で難解なジャンルと思われてきたアファメーションの書籍とは異なり、心理学とアファメーションの原理にもとづいて心をコントロールする方法を分かりやすく教えてくれる。この本は△望むことを心の中に浮かべ△体と心を楽にし△自分に勇気を出させるようなことを言う訓練を反復せよとアドバイスする。
出版社側は「健康な想像力で夢をかなえるという『可視化』が読者を肯定の世界に導き『隠れた自分』を発見するのに役立ったようだ。『創造的な視覚(Creative Visualization)』という原題をやさしい題名に変えたのも、成功の一因」と語る。
すべての問題は自分の中に起因する。変化を望むなら、「できる」という考え方が必要だ。著者は「はっきりとした真剣な願いを抱けば、それはかなう」と強調する。
黃泰勳 beetlez@donga.com