「ボンダリ」という異名を持つ李鳳柱(イ・ボンジュ、32、三星電子)と、イム・ジンス(26、コーロン)。韓国男子マラソンの看板選手たちが2002釜山(プサン)アジア大会の金メダル狩りに向けて本格的な最終調整に取り組んだ。蒸し暑い気候もいとわず、荒い息を吐き出し、玉の汗を払い落としている。
李鳳柱とイム・ジンスは、90年北京(金ウォンタク)、94年広島(黄永祚)、98年バンコク(李鳳柱)に次ぎ、韓国のアジア大会男子マラソンの4連覇を目指して走っている。
韓国最高記録(2時間7分20秒)を保有している李鳳柱は、新婚の甘い夢に包まれていた6月5日、江原道(カンウォンド)の太白(テベク)に向かい体づくりに入った。7月5日、江原道フェンゲに移動し、強度の高いサーキットトレーニングとウェートトレーニングで体力を強化し、一日40kmずつを走る距離走と山を走るクロスカントリーで持久力を養った。現在の体の状態は80%程度。第1段階訓練を終えた李鳳柱は、30日、ニュージランドのハミルトンに渡り、約1ヵ月間、スピード訓練を行う予定だ。
三星電子男子マラソンの呉(オ)インファン監督は、「1ヵ月程度調整すれば、100%までコンディションを引き上げることができる。ニュージランドは10度から15度くらいの気温が続き、強化訓練を行うには最適だ」と話した。
2002東亜(トンア)マラソンで3位(2時間12分41秒)となり、大会出場のチケットを手にしたイム・ジンスも、今月初めから体づくりを始め、アジア大会までの16週間、体系的な訓練に突入した。ソウルで体力訓練を終えたあと、21日から忠清北道丹陽(チュンチョンブクト・タンヤン)の小白山(ソベクサン)に移動し、小白山の山すそを一日3時間ずつ走る「地獄訓練」に入った。
イム・ジンスは、世界的なマラソン選手に成長するため、必ず金メダルを獲得し、兵役問題まで一挙に解決したい覚悟だ。
一方、女子マラソンの権(クォン)ウンジュ(25、三星電子)と、呉ミジャ(32、益山市庁)も、史上初のアジア大会女子マラソン優勝を目指し、6月中旬から走り出した。権ウンジュは、太白でコンディション調整を始め、25日にはフェンゲに移動し、本格的な持久力訓練とスピード訓練に入った。また呉ミジャは、地異山(チリサン)で「地獄訓練」を強行しながら、メダルへの夢を膨らませている。
梁鍾久 yjongk@donga.com