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出国手続きに2時間 仁川空港、バカンスの海外旅行客で大混雑

出国手続きに2時間 仁川空港、バカンスの海外旅行客で大混雑

Posted August. 02, 2002 22:12,   

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8月2日午前10時半、仁川(インチョン)国際空港旅客ターミナルの2階。

バカンスと夏休みで、海外に出かける数千人の旅行客が押し寄せ、大混雑をなした。

航空各社の搭乗手続きカウンターには大勢の旅行客で賑わっており、3番出国ゲートの入口には、およそ200人の旅行客が東西方面に向かって長蛇の列を作り、順番を待っていた。

出国ゲートを入った所でも、X線検査などセキュリティーチェックを待つ数十人の旅行客と、法務部出入国管理事務所の出国審査を待つ数百人の待機者が並んでいた。

彼らは「出国手続きの時間が長すぎる」として、愚痴をこぼしていた。

ドル安に加え、サマーシーズンが重なり、最近海外旅行客が爆発的に増加したため、出国手続きに2時間以上もかかるということで乗客が不便を訴えており、航空機の出発が遅れる事態が相次いでいる。

▲海外旅行者の急増〓今年6月まで仁川空港から出国した人は、1日平均2万人前後に留まっていたが、7月1日から増え始め、本格的なサマーシーズンに入る20日から、1日平均3万人近くまで増加した。

とりわけ、サマーバカンスがピークを迎える先月の26日から、出国者の数が1日平均3万4500人台に増えており、今月の1日には4万2895人と、昨年4月の開港以来の最高記録となった。

7月の出国者は98万79人で、昨年同期に比べ1万3428人が増えた。

航空会社の関係者は、「海外旅行客の急激な増加は、来週まで続くだろう」としながら、「海外旅行客は、飛行機の出発時刻より、少なくとも3時間前には空港に着けるようにした方が良い」と話した。

▲航空機の遅延運航〓大韓航空は、本格的なバカンスシーズンに入った先月の28日以降、出国手続き済ませていない乗客のために、1日平均10便余りの航空機がスケジュールどおり出発することができなかった。

特に、1万4096人の乗客が搭乗した今月1日の午前中は、35便の航空機のうち31便が10〜40分ずつ遅延する事態が発生した。

アシアナ航空も先月の28日以降、1日平均11便の航空機の出発が遅れ、今月1日には16便の出発が遅延した。

こうした事情は、外国の航空会社も同様。キャセイパシフィックは、1日午前中に運航した2便のうち1便が遅れて出発しており、日本航空(JAL)も、午前11時〜正午に運航予定の航空機が、この頃は1日平均2〜3便ずつ遅延出発している。

▲遅延運航の原因〓根本的な原因は、出発時間が集中している午前10時〜正午、午後4〜7時の飛行機に搭乗する乗客が、出国手続きを踏もうと短時間に集中するため。

特に、20人以上の団体旅行客のうち1、2人が遅刻すると出国手続きが遅れ、飛行機が遅延する可能性が高い。

しかし、セキュリティーチェックと出国審査の仕組みにも問題はある。

税関は、出国審査場ごとに5つの探知機を設置しているものの、人手不足などを理由に、出国者が急増しても4台以上稼動することができない状態。

出入国事務所も、4ヵ所の出国審査場に120の出国審査デスクを設置して、出国者が集中する際には待機審査官まで投入して最大100台の審査デスクを稼動しているが、人手不足で出国審査デスクをフルに稼動できない状態だ。

出国審査デスクの職員は「通常40〜50分勤務して10分休むことになっているが、この頃は忙しすぎて2時間もの間かかりっきりという場合も多い」としながら「出国者1人当り『1分以内に審査を終える』よう心がけているため、偽造パスポートなどの摘発は、実際上難しい」と語った。



李浩甲 gdt@donga.com