金大中(キム・デジュン)大統領は9日、新しい首相代理に張大煥(チャン・デファン)毎日経済新聞社長を任命した。張裳(チャン・サン)前首相代理の国会任命同意案が国会で否決となってから、9日後のことだ。
新しく首相代理となった張大煥氏は満50歳、71年の金鍾泌(キム・ジョンピル、当時45歳)首相後、最年少で首相の座に就くことになった。48年の政府樹立後に首相(首相代理、臨時代理、内閣元首を含む)を務めた45人の中では、8番目に若い。
朴智元(パク・チウォン)大統領秘書室長は「張首相代理は、ビジョンを持った最高経営者(CEO)で、国際感覚とリーダーシップがあり、経営能力、改革性、推進力を兼ね備えている。市場の生の声を国政に反映して、韓国経済の発展に貢献するだろう」と述べた。
政府は来週、張首相代理の首相任命同意案を国会に提出する予定だ。国会は、13人以内の議員で人事聴聞特別委員会をもうけて、12日間の準備期間を経て、3日以内の聴聞会実施後、本会議で無記名投票を行なう。
張首相代理任命について、野党ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)スポークスマンは「すでに『張裳騒動』で起こった首相代理制論争が、今回しっかり片付くことを期待するが、実に残念でならない。8・8再補欠選挙の厳しい民心の判断を考慮せず、意地を張っているとしか思えない」と非難した。
与党民主党の李洛淵(イ・ナクヨン)スポークスマンは「張首相代理は、国際問題と経済に卓越した識見と感覚を持ち、未来志向的なマスコミ発展への功績も大きい。人事聴聞会で、業務遂行能力や道徳性などを十分検証する」と述べた。
李哲熙 klimt@donga.com