自動車を除いた韓国の大部分の業種は、約3年後、第3国市場で中国製品と激しい競争を繰り広げる見通しだ。さらに、中国製品の競争力強化によって、韓国は中国市場で自動車と半導体分野でも「弱い競合」を展開するものと分析されている。
産業研究院(KIET)がこのほどまとめた「2005年韓国・中国の主要産業競争力比較」という報告書によると、電子、半導体、繊維、造船など9つの業種を対象に調べた結果、自動車産業だけが第3国市場で韓国製品が優位を維持できると予想された。しかし、自動車も海外企業の中国への参入が盛んになるにつれ、中国メーカーの生産能力も高まり、中国市場では韓国製自動車と「弱い競合」関係に入るとみられる。
半導体産業はDラム分野の場合、05年までは韓国が絶対的な優位を維持するものの、一部の非メモリー分野では競合するなど、第3国市場で中国の追い撃ちが激しくなりそうだ。
中国が圧倒的な優位を占めている履物産業で韓国メーカーは、05年には中国向け輸出が部分品中心の輸出に固まることで、「強い競合」から「弱い競合」に変わって、韓中間の競争力格差がさらに広がる見通しだ。
KIETの報告書は、「韓国メーカーの競争優位が明確な製品は、持続的な研究開発(R&D)への投資と技術力を基盤に中国との格差を堅持しつつ、一部業種と製品は中国メーカーとの補完関係を活用することで、世界市場へ進出する方法を探るのが課題だ」と分析した。
具滋龍 bonhong@donga.com