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[社説] 李海瓚議員「誰か」を明らかに

Posted August. 22, 2002 22:15,   

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野党ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)大統領候補の息子の兵役免除不正疑惑を国会で「取り上げてほしい」と「向こう」から要請したという与党民主党の李海瓚(イ・ヘチャン)議員の一昨日の発言で「向こう」を検察と考えるのは無理のないことだ。そう考えると、今の兵役不正捜査が当初、政・検コネクションによる標的・企画捜査ではなかったのかという疑惑が浮かぶのも当然である。

このような疑惑が存在する限り、いわゆる「兵風」に対する検察捜査の公正さや民主党の政治攻勢は、かなり正当性を失うしかないだろう。民主党は、李議員の発言波紋はともかくも、兵役不正と隠ぺい疑惑という問題の本質には変わりがないと主張するが、そうではない。むしろ工作政治の疑惑が、兵役不正疑惑そのものよりも深刻な問題として浮上していることを認識すべきである。

ならば、李議員は自分に「取り上げてくれ」 と要請した人物が誰なのかを明らかにすべきである。検察ではなく、ただ知り合いであるという説明では、ことの重大性を考えると無責任な態度であると言えよう。「誰かを話せば、ことが複雑になる」 というような説明では、工作疑惑だけを膨らませるだけだ。このような状況では、検察の捜査の結果がどのように出ようとも、真実に対する信頼性に欠けるしかない。

法務部は昨日、検察人事でソウル地検の朴栄琯(パク・ヨングァン)特捜1部部長を留任させた。彼は、政・検癒着の関連疑惑を強く否定しているが、ハンナラ党は彼が政・検コネクションの核心人物であると主張する。検察が政界の圧迫に翻ろうされないという真の意志を示すなら、厳正な独自の監察で、検察内の政治コネクション疑惑を究明しなければならない。

「李海瓚発言」には、兵風を誘導した当事者が誰であるかというほかにも、検察が政界の顔色をうかがうという納得できない点が一つや二つではない。李議員があくまで真相を明らかにしないなら、検察が乗り出すべきである。李議員の発言をうやむやにしては、兵風への検察の公正な捜査意志は疑われるしかない。