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[オピニオン]公休日

Posted August. 25, 2002 22:34,   

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休日を表す英語の「ホリデー(holiday)」は「聖なる」という意味の「ホーリー(holy)」と「デー(day)」の合成語である。キリスト教徒は昔から休日を聖なる日と考え、安息をとる一方、聖堂や教会でミサと礼拝を挙げた。中世には、信者たちが巡礼行列に参加する期間を「ホリデー」と呼んでいた。当時の信者たちにとって巡礼は、宗教的な意味だけでなく、享楽的な側面もあった。巡礼者たちは、ともに旅しながら世間を知り、有名な休養地を訪れたりしていた。そのため、巡礼行列が通るところには、温泉浴を含む享楽文化が発展したといわれる。私たちにも「ホリデー」は聖なる日であるとともに、家族そろって休暇を楽しむ日として受け止められている。 

◆大抵の先進国民は、毎週2日間の休日を楽しんでいる。わが国の政府も、労働界の強い要求に従って、週休2日制の立法を準備中である。労働界は、労働時間を短縮した場合、暮らしの質が高まり、これは生産性の向上に肯定的な影響を及ぼすだろうと主張している。これに対して財界は、休日が増えるにつれ企業の競争力が弱まり、その結果、わが国の経済にばく大な被害を与えかねないと反論している。

◆最近、ある市民団体のインターネットアンケートの調査結果を見ると、大多数の国民は、週休2日制に賛成しているものの、導入時期については、慎重な反応を見せた。回答者のうち79%が週休2日制に賛成した。しかし、導入時期については「年内に導入すべき」との意見が59%で「1〜2年後」が15%、「3〜4年後」11%、「5年以後」15%となっていた。また、回答者のほとんどが、週休2日制の実施とともに考えられる問題点として、サービスへの支障、企業競争力の弱化、所得の減少、階層間の違和感などを挙げているという。

◆週休2日制が大勢となっている以上、いつかはわが国の労働者も毎週2日間を「ホリデー」として楽しめるようになるだろう。ところが、ようやく通貨危機を乗り越えたわが国にとって、週休2日制の施行により、再びぜい沢と享楽の文化にのめり込み、企業競争力が弱化し、階層間の違和感が作られては困るのだ。週休2日制の導入は、労働者たちの真の暮らしの質を高められる契機とならなければならない。現在、週休2日制をめぐって行われている労使間の激しい論争も重要だが、毎週2日間の休日を有益に楽しめられる、健全な遊びの文化とその空間をどのように準備すべきかについて、建設的な討論が必要な時である。

金宇祥(キム・ウサン)客員論説委員(延世大学教授・政治学)kws@yonsei.ac.kr