済州島南済州郡(チェジュド・ナムチェジュグン)アンドク面ソグァン里の「小人の国テーマパーク」に足を踏み入れると、まるでおとぎ話の中の小人の国にいるような気持ちになる。
約2万坪のテーマパークには、内外の有名な建築物など108点の展示物が、実物大の20〜25分の1の規模で造られ、客を迎えている。目の下に万里の長城が広がり、エジプトのスフィンクスが手の中に入ってくるようだ。観覧路をたどっていくうちに東洋から西洋へ、現在から過去へと世界を旅する「巨人」になる。
家族連れの観客に混じって20人余りの幼稚園児たちが「見学」に来ていた。引率の教師が石に書かれた案内文を参考に熱心に説明している時、後ろの列の3〜4人の園児は何か面白いことでもあるのか、ケラケラと笑っている。
中央に高くそびえる高さ12メートルの仏の像は、世間を見下ろしているうちにできた「おごり」を捨てなさいという意味で建てられた。こうしたミニチュアのテーマーパークは、1940年、イギリスの「田園パノラマ」から始まったもので、オランダの「マドロダム」が最も有名。
実物をそのまま縮小したような建築物と文化史跡は、各国の歴史と文化をうかがわせる窓口のようなものだ。幼稚園、保育園児の見学だけでなく、小中高校の修学旅行や家族連れの旅行先として挙げられるのもこのため。
入場料は大人6000ウォン、青少年4000ウォン、子どもとお年寄りは3000ウォン。観覧時間は、夏季午前8時半〜午後6時半、冬季午前9時〜午後5時半。
「幸運の面」売場では、首飾り用のお面(1個3000〜1万ウォン)に、自分で絵を描き入れることもできる。
記念品売場で販売される紙の造形物(1個7000〜4万7000ウォン)は、テーマパーク内の有名な建築物を真似たもので、家族そろってさまざまな形で組み合わせる楽しみもある。
「自然とともに展示されているミニチュアは、天候の変化によって、それぞれ違ったイメージを与えています。霧が立ち込めた時と、朝露が下りた日には、ミニチュアの動的なイメージがそのまま生きてきます。
夕方、色とりどりの照明に照らされたミニチュアは、単なる縮小の造形物ではなく、芸術作品として伝わってきます」(ホン・スンマンさん、小人の国テーマパーク営業チーム次長)
済州国際空港か済州港から済州市内を経て、国道95号線の西部観光道路に進入→済州競馬場、グリーンリゾートを過ぎ、ドングァン交差点からデジョン邑方面に5分ほど行くと、ソグァン十字路に出る。右に小人の国テーマパークが見える。ソグィポ市から行く場合、国道12号線に沿って中文(チュンムン)観光団地を過ぎ、アンドク面チャンチョン里を経て、サンチャン交差点からソグァン里方面に曲がると到着する。064−794−5400.www.soingook.com
任宰永 jy788@donga.com