韓国貿易協会傘下のコエックスは今年、国際展示協会(UFI)に「国際工場自動化総合展」など3つの展示会の国際認証を要請した。来月末にイタリア・ミラノで開かれるUFI総会で認証が決定されれば、国内展示会としては初めてのことだ。
3日、産業資源部(産資部)と関連業界によると、昨年の韓国の貿易規模は2915億ドルで世界13位の「貿易大国」であるが、韓国はこれまで国際認証の貿易展示会が一つもないなど、展示産業育成の必要性が指摘されているという。UFIによると、昨年末までに国際認証を受けた貿易展示会は、中国22、シンガポール15、インドネシア7などであるのに対し、韓国はまったくなかった。
貿易1億ドル当りの貿易展示場面積も、韓国は13.1坪で、ドイツ74.0坪、中国51.8坪、日本20.3坪などと比べても狭い。
産資部によると、韓国では1年に約200の各種展示会が開かれているが、参加企業数が400を超える展示会は2つか3つに過ぎず、外国企業もほとんど参加しない「内輪の行事」に止まっているという。
また展示会の85%がソウルなどの首都圏で開かれて展示場が不足しているのに対し、釜山(プサン)や大邱(テグ)などでは展示場の稼働率は30〜50%に過ぎず、地域間のアンバランスも深刻だ。
梨花(イファ)女子大学経営学部の金容寛(キム・ヨングァン)教授は「輸出指向の韓国経済は、これからは展示産業を育成しなければならない。展示産業に重点を置く中国がアジア展示産業の中心という認識が定着すれば、中国との競争で苦しくなるだろう」と述べた。
産資部は3日「韓国展示産業振興会」を発足させ、展示産業育成に積極的に乗り出すことにした。地方自治体や民間主催で開かれる展示会を評価し、成果が大きい展示会に対しては「認証」制度を導入して資金を支援することにした。
産資部の林來圭(イム・ネギュ)次官は「なかでも2004年末に国内最大規模である高揚(コヤン)国際展示場が完成すれば、有望な次世代産業の育成に『展示会事業』をリンクさせることで、一般産業の育成に展示産業を積極的に活用することができる」と述べた。
具滋龍 bonhong@donga.com