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[社説]首相代理、今回は「びっくりショー」でない任命を

[社説]首相代理、今回は「びっくりショー」でない任命を

Posted September. 03, 2002 21:36,   

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7月11日の内閣改造後、首相の不在状態が56日間も続いている。国会は、最近政府が提出した8件の公文を首相の署名がないという理由で送り戻した。金大中(キム・デジュン)大統領が今日明日中に首相代理を指名するとしても、憲政の空転は20日以上続くものとみられる。もし3度目の首相代理まで国会承認が否決されれば、首相のいない状態で大統領選挙を行ない、政権の引き継ぎをしなければならない状態が生じる恐れがある。このため今回の首相人選は慎重にならざるを得ない。

金大統領はまず、史上初の「女性首相」につぎ「50歳首相」の起用まで失敗したことから「破格人選」を止めるべきである。2人の首相代理は、国政運営の経験が全くないうえ、道徳性でも期待を下回る評価を受けて承認が否決された。十分に検証されていない人物を長い間起用することは、それだけ危険負担が大きい。大統領府の事前検証機能が信じられないため、なおさらである。国政がこれ以上人事の実験場になってはならない。

時間や技術上の制約のため事前検証に限界があるなら、多くの国民に「この人なら大丈夫」と共感される信望ある人物を探すことが、危険負担を減らす道である。政治的欲のない元老や公職生活を通じて行政能力が認められた人々の中で、清く正しい人物を探すことも一つの方法になり得る。院内第1党であるハンナラ党とも、首相の人選を事前に協議することが望ましい。

2度の聴聞会で、首相にふさわしい人物に対する国民の期待値が高まったことも考慮するべきである。3度目の首相代理は、少なくとも前の2人の首相代理よりも道徳的であってこそ、国民に受け入れられることだろう。従って金大統領は、近場で簡単に探してはいけない。適任者がいるなら「三顧の礼」でもしなければならない。本当に国家に奉仕する意思がある人なら「4カ月首相」であれ「5カ月首相」であれ拒否しないだろう。