苦労して授かった赤ちゃんが１日しか生きられない

ハル（１日）〈ＳＢＳ夜１１：４０〉

監督ハン・ジスン、主演イ・ソンジェ、コ・ソヨン

２００１年作品。不妊に悩む夫婦が妊娠に成功したものの、胎児は先天的に脳のない奇形児と判明する。生まれてくる赤ん坊のために、徹夜で子ども部屋を飾り付けていた夫（イ・ソンジェ）は、涙をのんで中絶を決心する。しかし、お腹の赤ちゃんのために、毎日日記をつけていた妻（コ・ソヨン）は、子どもを産みたいという。

設定からして涙を誘う「催涙性」の映画。ハン・ジスン監督は、不妊に悩む夫婦の、わが子を持つための必死の努力、苦労して妊娠した赤ん坊が、１日しか生きられない奇形児と診断された夫婦の切ない心境を、写実的に描いた。

都会的なイメージのコ・ソヨンに妻の役を任せた、以外のキャスティングが新鮮だ。しかし、母性の悲しみを表現するには、多少未熟な感じ。妻を慰めようと努める夫イ・ソンジェの演技は抜群。★★★☆

金熹暻 susanna@donga.com