国会法制司法委員会(法司委)が6日「国会の権威を確かにする」という大義名分のもと、今定期国会の国政監査期間中に実施される最高裁判所(=大法院10月2日)と憲法裁判所(9月16日)への監査期間中に、崔鍾泳(チェ・ジョンヨン)最高裁判所長と尹永哲(ユンヨンチョル)憲法裁判所長を直接証人として出席させ、答弁を聞くことで合意し、波紋を呼んでいる。
法司委側のこのような方針に対して、最高裁判所と憲法裁判所側は直ちに「最高裁判機関である最高裁判所と憲法裁判所の長を国会監査に呼び出すことは、司法権の独立を侵害する恐れがある違憲的発想だ」と反発している。
国会法司委幹事の野党ハンナラ党の金容鈞(キム・ヨンギュン)議員と、与党民主党の咸承熙(ハム・スンヒ)議員は同日、国政監査の日程と進行方式を話し合う席で「立法府である国会の権威を確かにするために、今年の国政監査から最高裁判所長と憲法裁判所長が直接監査に応じなければならない」ということで意見が一致した。法司委はこのような方針を最高裁判所と憲法裁判所に通知する予定だ。
2機関に対する国会国政監査は、これまで最高裁判所は裁判所行政所長が、憲法裁判所は事務所長が国政監査の場に出席して、議員らの質疑に答弁するというのが慣例だった。最高裁判所長と憲法裁判所長は、被監査機関の長であるため証人に該当するが、監査開始直後にあいさつの言葉だけを言って国政監視の場から退場した。
最高裁判所の関係者は「従来の慣例があるのに、国会がなぜ急に慣例を変えようとするのか分からない。内部の意見を収れんして対応する」と述べた。最高裁判所は同日関係者会議を開き、公報官を通じて公式に対応をすることにした。
憲法裁判所も同日緊急対策会議を開き、対応策をたてた。憲法裁判所の関係者は「憲法裁判所長を国会に呼び出すということは、憲法裁判所の裁判に関与しようというものではないか。憲法裁判所の独立性き損だ」と批判した。
河宗大 夫亨權 orionha@donga.com bookum90@donga.com