10月末からソウル南山(ナムサン)送信所でもデジタル放送が送出されることによって、高画質(HD)デジタル放送の視聴圏が首都圏全域に拡大される。
情報通信部(情通部)は、現在のところ、冠岳山(クァンアクサン)と龍門山(ヨンムンサン)送信所の2ヵ所にのみ設けられているデジタル放送のための送出施設を、南山送信所にも設置することで、デジタルテレビの視聴圏を首都圏全域に広げると、9日発表した。従来の龍門山送信所の送出チャンネルも2つ(KBS1、SBS)から地上波4チャンネルに増える。
情通部はまた、先月末釜山(プサン)放送がHDデジタルテスト放送に乗り出したことで、首都圏のほか、大田(テジョン)、光州(クァンジュ)、蔚山(ウルサン)、釜山など、主な地方都市でもデジタル放送が見られると発表した。
現在、釜山放送、大田放送、光州放送は、光ケーブルと地上波でSBSのHD番組を直接放送しており、蔚山放送はアナログ画面をHD級の信号に切り替えて流している。これで釜山、大田、光州、蔚山など主要都市の周辺地域では、該当都市の受信チャンネルを使ってHD放送が視聴できる。
情通部は、地方居住者もデジタル放送が見られるよう、05年までに受信地域を段階的に拡大していく計画だ。KBS、MBC、SBSなど地上波放送は、釜山アジア競技大会の開会式と閉会式、それから主な試合の模様をデジタルHD番組で放送する。
金泰韓 freewill@donga.com