国会法制司法委員会の咸錫宰(ハム・ソクジェ)委員長は9日、崔鍾泳(チェ・ジョンヨン)最高裁判所長と尹永哲(ユン・ヨンチョル)憲法裁判所長の法司委での証人喚問について「幹事同士で合意しただけで、法司委が最高裁判所長と憲法裁判所長の証人喚問に最終合意したわけではない」と釈明した。
これによって、最高裁判所長と憲法裁判所長の証人喚問問題は、白紙に戻されるものとみられる。
咸委員長は9日午後、国会で、朴寛用(パク・グァンヨン)国会議長と会い、「最高裁判所長と憲法裁判所長が国政監査の場に出席し、議員らの生き生きした指摘事項を聴取し、参考にして欲しいとの趣旨だった」と説明した。
これについて朴議長は「これは司法府の独立と関連した懸案であるだけに、慎重を期すのが良さそうだ」と注文したと、崔球植(チェ・グシク)国会議長公報首席秘書官が伝えた。
法司委は6日、野党ハンナラ党と与党民主党との幹事会議で、最高裁判所長と憲法裁判所長の国会での証人喚問に合意したが、最高裁判所と憲法裁判所は、三権分立の精神に外れると強い反発の姿勢を示していた。
鄭然旭 jyw11@donga.com