▲米・英の開戦準備〓英国は、イラクへの攻撃を支持するかどうかを決める議会の論議が終わる24日以降、クウェートに先発隊を配置するだろうと、英国デイリー・テレグラフ紙が13日報じた。同紙は、約3万人の英国軍兵士が派遣されると伝えたが、兵士派遣が完了する時点については触れなかった。
同紙は、英国軍の戦車がクウェートに侵攻するには少なくとも3カ月以上かかるため、年内にイラク攻撃を開始することは難しいとみている。
米国は、トルコ東南部のインジリック米軍空軍基地に配置したF16戦闘機をイラクの飛行禁止領空に発進させる訓練を繰り返すなど、イラク戦に備えた攻撃訓練を強化しているほか、海軍の特殊部隊兵士にも行動突入の準備を指示したという。
米国はこれとともに、1、2週内にモスクワに代表団を派遺し、ロシア政府に対イラク軍事攻撃について説明する予定だ。ロシアのマメドフ外務次官は、米国がイラク攻撃への国際的支持を訴えるために、数カ国に代表団を送る一環としてロシアにも代表団を送ってくる予定であるが、正確な時期はまだ決定していないと12日明らかにした。
▲欧州の懸念〓欧州の国家は、ブッシュ大統領が国連でイラク問題を取り上げたことをひとまず肯定的に評価しながらも、結局は戦争が始まるとみて、懸念の色を隠さなかった。
ロマノ・プロディ欧州連合(EU)執行委員長は「我々はテロに対抗して戦わなければならないが、国連安保理の決議がない軍事行動は解決策とならない」と述べた。スウェーデンのゴラン・ ペルソン首相は「米国の自衛権は認めるが、米国は国際法を無視して勝手に行動できる白紙小切手を持っているのではない」と述べた。
フランスのマスコミと政界は、ブッシュ大統領の国連演説を「イラク攻撃のカウントダウン」とみなし、米国のイラク攻撃への反対を重ねて明らかにした。
▲イラクの抗戦意志〓イラクの国営衛星テレビは、ブッシュ大統領の演説に対して「イラク侵攻は、統制不能な火をつけることであり、米国は高い代償を払うことになるだろう」と対抗した。
イラクのモハメッド・アル国連大使は、ブッシュ大統領がイラクの大量破壊兵器の開発と保有について証拠を提示できなかったと指摘し「攻撃を受ければ、自衛権を行使する」と反発した。
カタールのハバド外相は、イラクで戦争が勃発する場合、中東全体の安定が破壊されるとし、米国の一方的な攻撃に反対した。同外相は、米国がイラク攻撃の際カタールの基地を使用するという観測について「まだ米国から基地使用の要請を受けていない。要請されれば慎重に検討する」と述べた。
韓起興 eligius@donga.com