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昌鄹宮の煙突から70年ぶりにのぼる煙

Posted September. 13, 2002 23:31,   

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朝鮮王朝最後の皇帝である純宗(シュンゾン)が崩御(1926)して以来、空けられていたソウル昌鄹(チャンドク)宮に13日、約70年ぶりに温気が立ち上ってきた。

文化財庁の昌鄹宮管理事務所は、同日午前、昌鄹宮の後苑内の演慶(ヨンギョン)堂の母屋(10棟半)と表座敷(14棟)かまどで2時間薪をくべた。最近相次ぐ大雨によって、建物に湿気がこもり、床にかびが生えることからとられた措置。

李長烈(イ・ジャンヨル)昌鄹宮管理所長は「建築物は人々が生活しなければきちんと管理できないものだ。今回、薪をくべたのは、除湿のためだけではなく、人が住んでいるぬくもりをよみがえらせるためだ」と話している。

女性のボランティアたちが、朝鮮王朝時代の服装をして薪をくべると、観光客は「宮殿のかまどに火をくべ、煙突から煙があがるとは想像もしなかった」と嬉しがっていた。

李所長は「今秋内に演慶堂の表座敷と母屋の床を交替した後、もう一度火を炊き、以後必要に応じてふたたび薪をくべる計画だ」と話している。

演慶堂は、宮殿内の99棟の士大夫の民家で1828年純祖(スンジョ)が、 士大夫の家庭生活を体験するため、後苑内に建てた。



李光杓 kplee@donga.com