Go to contents

三星電子、ナノ級メモリーの商用化に初めて成功

三星電子、ナノ級メモリーの商用化に初めて成功

Posted September. 16, 2002 22:47,   

한국어

三星(サムスン)電子は、超微細技術である「ナノ(10億分の1)級」の工程技術を適用したD−RAMメモリー半導体の量産技術の開発に成功した。この技術は、メモリーと非メモリー半導体を合わせて、世界半導体業界で初めて開発された。

三星電子は16日、ソウル新羅(シンラ)ホテルで記者会見し、90ナノD−RAMの量産技術を世界で初めて開発したと発表した。また同じ90ナノの工程技術を適用し、業界で初めて2ギカバイト(GB)のNAND(データ保存用)フラッシュメモリーの実験生産にも成功したことを明らかにした。

量産技術の開発に成功した90ナノD−RAMは、回路線間の幅が髪の毛の太さの1250分の1にあたる製品だ。三星電子は、来年第3四半期と第4四半期(7〜9月)中に、現在生産している300ミリ(12インチ)ウエハーの生産ラインに、この技術を適用し、512メガ、1ギガのD−RAM製品を量産する計画であり、これによって、従来の0.12マイクロメーターの工程技術に比べて、生産性が倍以上に向上するものと期待されている。また同時に開発された2ギガNANDフラッシュメモリーは、来年上半期中に量産を始める予定。この製品を利用すると、親指の大きさで、4ギガ容量のメモリーカードを作ることができ、4ギガバイトは音楽CD70枚または映画4本を保存できる大容量だ。

三星電子の黄昌圭(ファン・チャンギュ)メモリー事業部社長は「半導体の工程技術で『魔の壁』と認識されていた0.10〓を跳び越える90ナノ級の技術を駆使、D−RAMの量産とフラッシュメモリーの生産に成功することによって、競合メーカーとの技術格差を1年以上に広げ市場での掌握力も高まるだろう」と話した。

半導体専門アナリストのウリ證券の崔錫布(チェ・ソクポ)氏は「三星電子が開発したナノ級生産技術を300ミリのウエハーに適用すれば、理論的にD−RAMの生産性を3〜4倍まで高められ、台湾や日本の競合メーカーに比べて卓越した価格競争力を備えるようになる」とし「また、高集積の製品を出したNANDフラッシュメモリーは、高成長を繰り返しており、半導体部門全体の収益性も大きく改善されるはずだ」と話した。

一方、半導体景気の低迷にもかかわらず三星電子半導体部門の第3四半期の純益は、第2四半期(4〜6月)の1兆700億ウォンよりも拡大されると見込まれている。

黄社長は16日「三星電子が業界第1位を占めているNAND型のフラッシュメモリーとDDR−RAMなどで好調を見せていて、第3四半期の売り上げと利益規模は、第2四半期より増えるだろう」と語った。



朴重鍱 sanjuck@donga.com