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DDRの割合増える 世界半導体市場に変化の嵐

DDRの割合増える 世界半導体市場に変化の嵐

Posted September. 17, 2002 23:31,   

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情報技術(IT)産業が個人用コンピューター(PC)からモバイル機器やデジタル家電に拡大し、高付加価値メモリに対する需要が急増したことを受け、半導体業界に変化の嵐が吹き荒れている。

業界によると、今年に入ってこれまでのシンクロナスDラム(SDラム)より速度の速いDDR(ダブルデータレート)Dラム製品が全体のDラム市場に占める割合は、45.52%(9月3日現在)に増えた。容量では256メガバイト製品が128メガバイト製品市場の割合を超え、高速・大容量製品への世代交代が急ピッチで行われている。

▲業界の勢力図に変化〓主力製品の変化とともに、業界の構図も変わりつつある。高付加価値製品に早くから投資していた三星(サムスン)電子のワントップ体制が鮮明になっており、2〜10位の間では激しい競争が行われている。

業界2位のマイクロン・テクノロジーは、技術工程上の問題でDDRの割合を増しておらず、4位のインフィニオンは先に300mmウェーハを導入したが、低い生産性(歩止まり)や高い原価のため苦戦を強いられている。日本のエルピーダメモリ、NEC、東芝なども、Dラム部門で赤字を出している。これに対して、昨年末、世界6位以下だった台湾のナンヤやウィンボンドは、市場の変化に速やかに対応し、DDRの割合を80%以上に引き上げたことで急成長を遂げている。

ハイニックス半導体は、年末までにDDR生産の割合を70%に増やす計画だ。大宇(テウ)証券の鄭昌沅(チョン・チャンウォン)アナリストは、「来年は現在のDDR266MHzより速度の速いDDR333、DDR2(400MHz)に製品がグレードアップされ、今年、利益を出したメーカーはより成長し、そうでないメーカーは水を開けられるなど業界の再編が加速化するだろう」と予想した。

▲需要者が変わる〓メモリを購入する主体も大きく変わっている。1999年の三星電子メモリの顧客は、インテル、IBM、コンパック、デル、HPなどコンピューターメーカーがほとんどだった。たが、今は、ノキア、ソニー、マイクロソフト、シスコシステムズなど、携帯電話、デジタルメディア、ソフトウェア会社が主な顧客となっている。ソニーのゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラやマイクロソフトのゲーム機「Xボックス」、シスコのネットワーク機器などにはDラム、DDR、フラッシュメモリが欠かせないからだ。

米国の調査会社、データクエストによると、Dラムの需要先は、昨年PC55%、通信8%、家電などのコンシューマー製品が10%だったが、3年後になればPCが27%に減り、通信(21%)、コンシューマー(18%)は大幅に増えるものと予想されている。三星の場合、今年のメモリの販売はすでにPC向けが36.5%に減り、家電(19.5%)とモバイル(15.5%)は大きく増えた。

モバイル機器が増え、小容量のハードディスクドライブを代替するフラッシュメモリ(Dラムとは違って電源を切っても情報が消えないメモリ)市場が、毎年50%の急成長をみせているのも大きな変化だ。



申然鐏 ysshin@donga.com