大宇(デウ)自動車が長いトンネルから出て、来月「GM大宇」に新しく生まれ変わる。99年8月、ワークアウト(企業改善作業)を始めて以来、37カ月ぶりのことだ。
法定管理(日本の会社更生法に相当)中の大宇自動車は13日、仁川(インチョン)地方裁判所に変更した整理計画案を提出した。30日には債権金融機関団と協力会社などが裁判所の仲裁で集まり、この「計画」を確定する方針。整理計画は、担保と債権者の事業規模によって、整理債権の償還条件を決める作業。この過程で債権の76%は切り捨てられるものとみられる。
以前の大宇自動車は△GM大宇△富平(プピョン)大宇自動車△釜山(プサン)大宇(デウ)バス△群山(クンサン)大宇(デウ)商用車△海外法人を含めた大宇自動車など5社に分かれる。
これまで金融団と、債権の分配比率をめぐって意見の隔たりを狭められずにいた商取り引き債権団は、これに先立ち役員会を開き最終的な立場を調整する。商取り引き債権団のイ・ヨンギュン次長は「計画案は満足できない水準というのが大半の見方だが、会社ごとに利害が異なり、行動の統一がむずかしいだろう」と話した。
商取り引き債権団が持っている債権比重は、全体の2%ほど。しかし関係者集会の決定権は75%(整理担保債権の場合)あるため、突出した要因がない限り計画が裁判所の承認を受けられるものとみられる。
計画が確定しても、GM大宇が即時10月1日から業務を始められるどうかは未知数だ。GM大宇の副社長に内定しているキム・ジョンス氏は「法的に法人をスタートさせることはできるが、各種の問題が発生する素地があることから、慎重に動く方針だ」と話した。
GM大宇の社長に内定しているニック・ライリー氏は、9カ月連続して富平工場に常駐し、新しい会社のスタートを準備してきた。人材を充員、業務領域を調整しながら、予算を確定する大手術だ。年内に現代(ヒョンデ)アバンテと競合する準中型の新車を発表する生産計画も最終段階だ。
キム副社長は「10月中に新設法人がスタートすれば、企業のイメージ(CI)や経営戦略、ビジョンなどが続々と公開されるだろう。内需市場の争奪戦はこれからだ」と話している。
朴來正 ecopark@donga.com